気仙沼のほぼ日便り

カッパとウサギのコーヒー屋さんでおなじみ!
気仙沼のコーヒーショップ、
アンカーコーヒー」。

アンカーコーヒーの専務、
やっちさんこと小野寺靖忠さん、
やっちさんのお姉さんである、
小野寺紀子さんには、
ほぼ日ともども、私も気仙沼に来てから
ずっとお世話になっています。

とある、飲み会でご一緒したとき、
じつは、アンカーコーヒーは、
株式会社オノデラコーポレーションの
コーヒー事業部であり、
「オーシャン事業部」っていうのも
あるんだよと、紀子さんが教えてくれたのでした。

オーシャン事業部、なんて聞いた事もなくて、
すごい、ダイナミックな事業部ですねと
ぼんやりした感想を言ってしまった私でしたが、
それから、オーシャン事業部は、
漁船のエサとなるイワシやイカ、アジなどを
輸入販売していること。
遠洋漁業に必要な資材や部品などの、
「船の仕込み」をしていることなどを知りました。

紀子さんと話していると、
「気仙沼で『ラス』って言ったら、
ラスベガスじゃないから、ラスパルマスだから」
とか
「船の仕込み用で、一年分の週刊誌が
まとめて売ってるんだよ」
とか、
そんな「遠洋漁船あるある」がいつも面白くて
いつか船の取材をさせてもらいたいなぁと、
思っておりました。

そして10月になり、遠洋漁業シーズン到来!
いよいよ船の取材に行くことが決定しました。
なんと船の中も見せていただけるとのことで、
こんなチャンスはなかなかありません。

当日、岸壁には大きな遠洋マグロはえ縄船
第5八幡丸が停泊していました。

この日は、船の完成披露と一般公開でした。
8年ぶりの地元籍大型船の施工ということもあり、
たくさんの見学者と、報道関係者が
集まっていました。

さっそく小野寺家と
関係者のみなさんのご紹介をいただきます。

左から、一等機関士さん
やっちさんのお父さん、紀子さん、
甲板長さん、八幡丸の社長さん、
通信長さんです。
船の上にいるのは関係者の方ばかり!

こちらは本日初航海という船員の田山さん。
写真は苦手、ということだったのですが、
「若手のホープ」
「期待の大型新人」ということで、
無理矢理撮らせていただきました。

そして、こちらが船頭(漁労長)さんです。
これ、ちょっとややこしいのですが、
船長さん、というのは船の運航を取り仕切りますが、
船頭さんは漁、船団の指揮を執ります。
「船頭さんはラスパルマスに家族がいるんだよ」
と教えてもらいました。
ちなみに、ラスパルマスは、
スペインのカナリア諸島にある都市です。

ああ、ラスパルマス。
気仙沼に来てから何度この地名を
聞いた事でしょう!
行った事ありませんが、
私も気仙沼に来てからは、
親しみを感じる街になりました。

そしてお二人並んでいる左が機関長さん、
右の白いタオルを巻いているのが船長さんです。
遠洋マグロ漁、
約一年三ヶ月の長い航海が迫っていますが、
船員のみなさんと談笑しつつ、
とてもリラックスされていました。

さて、やっちさんが指差しているのは
「BOSN'ST」(ボースンストア)
甲板長の倉庫で、船の修理道具や、備品がおさめられて
いるところだそうです。
やっちさんからすれば、
漁船は小さい頃から
当然のように身近に見てきた存在。
ということで、
ここからは、小野寺家のみなさんに
ご案内していただくことに!

さて、いよいよ船内部へ。
続きは次回!