気仙沼に行ってみて、おどろいたことは
まだまだあります。
今回は、まとまりなく列挙していきます。
・ほんとうに魚がおいしい。
全国の魚を食べくらべたわけじゃないのですが
気仙沼の魚は、ほんとうにおいしいです。
そして、気仙沼では、量もさることながら、
たくさんの種類の魚が食べられます。
地元の人に聞いた話をまとめると
こういうことじゃないかと思います。
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黒潮(日本海流)と親潮(千島海流)がぶつかる。
海流がぶつかるところは「潮目」と呼ばれ、
ぶつかりあったところには、いろんなものがたまる。
たまるところには、プランクトンや小魚などの
餌もたまるので、魚が集まる。
単に魚が集まるだけでなく、
両方の海流に生息する魚が獲れる。
さらに、それぞれの海流の中でも
一番端っこまでやってきた魚なので
とても元気がいいのが獲れる。
よって、三陸沖は世界三大漁場に名を連ねるほど
すばらしい漁場である。
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地元では、高級魚よりも、
「旬」の魚がいちばんおいしいと
みなさんおっしゃっていて
その季節にあわせて
家庭の食卓に並ぶのだそうですが
わたしが気仙沼と東京を行き来している
この2ヶ月間だけでも、
数えきれないぐらいいただきました。
どういったものかと言いますと、
サンマ、カツオ、マグロ、イカ、サバ、サケ、
アワビ、ツブガイ、メカジキ、タコ、ウニ、
甘エビ、ヒラメ、タイ、など‥‥。
竜宮城のごとく、
さまざまな旬の魚たちに出会いました。
さらに、
「これから冬に向って
カレイやタラの白身魚、牡蠣もあるんだよ。
あと、ナメタガレイは外せないよ。」
という、有力な情報を聞いていたりもするので
わたしは、この2ヶ月間で、
すっかり気仙沼の魚のおいしさに
はまってしまい、
魚の名前を書いているだけで
お腹がすいてくる、そんな状態です。
あ、あと、ワカメとか、塩辛とか、
海苔とか、ホヤとか
ごはんのお供的なものも、すごくおいしいです。
・漁師さんのことを尊敬している。
漁師さん、とくに「船頭さん」のことを
街のみなさんが尊敬しています。
船頭さんというのは、
渡し舟で、向こう岸に
連れて行ってくれる人のことではなく、
気仙沼では、「漁労長さん」のこと。
船長さんが、
その船の運行について指揮を執るのに対し、
船頭(漁労長)さんは、
漁の指揮、船団の指揮を執ります。
つまり、漁労に関するすべての権限を持った人で
とってもエライ!ということらしいです。
斉吉商店の和枝さんが
船頭さんがどんなふうに尊敬され、愛されているか、
語ってくださっていたコラムもありますので
あわせて、こちらもどうぞ。
・同級生が仲がいい。
ほぼ日が気仙沼でお世話になっている人が
どんどん広がっていまして、
それぞれの方々のつながりを聞いてみると
「同級生です。」
そんなことがたくさんあって、
うすうすは感じてはいたのですが
とても説明の上手なメールが届いたので
ご紹介します。
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気仙沼のあたりの冬の特殊行事といえば、
歳(とし)祝いでしょうか。
男女ともに、数え歳の本厄の年の2月ごろに、
中学校単位で厄払いと同窓会をするのですが、
それを歳祝いと言います。
そして、その前年のお盆に、同じメンバーで、
亡くなった同級生たちの供養をしつつ
同窓会をするのですが、
そちらは物故祭といいます。
私は大学から東京に来てしまい、
2月の気仙沼なんて寒くて嫌だなと、
歳祝いを欠席したら、母にもの凄く怒られたので、
地元にとっては大切な行事です。
その後、同じメンバーで還暦祝いもします。
(w@n2)
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w@n2さん、ありがとうございました。
つまり、20代、30代、40代は、だいたい10年おきに。
そこから、ちょっとあいて、還暦でふたたび集まると。
なんというか、
ほんっと、仲がいいね!!
気仙沼の人たちはっ。
・朝日と夕日と空と星がきれい。
わたしが地方出身者なもので、
日本の田舎の
朝日や夕陽、空と星のうつくしさについて
「どこもきっとすばらしい」ということは
否定する気はまったくないのですが
それでも、気仙沼はすごくいい!ですよ。
水平線から登る朝日の力強さ、
山の向こうに沈む夕日のやさしさ、
澄んだ空気のなか見上げる、たくさんの星、
どれもいいです。
気仙沼から車で数十分のところにある
岩手県の室根山には
天文台もあるんですよね。
冬季は雪で通行止めになるらしいので
冬になる前に行きたいなぁと思っています。
とめどなく、おどろいたことを
列挙して行きましたが、今回はこれでおしまいです。
次回は、「気仙沼のほぼ日」を読んだり、
「気仙沼においでよ」を聴いたりして
気仙沼に行きたくなった人向けに
行き方、食べもの、見所、宿泊、などについて
ご紹介をしようと思っているのですが
情報をもう少し集めたいので、
ちょっとだけお時間をいただきます。
地元のかたや、
出身者のかたからのおすすめ情報も
ひきつづき、お待ちしております。
それでは、また。