（ポーズも終わり、落ち着いて）

イトイさんが最近家で
使われているカレーのルウって
どれですか？


「最近はザ・カリーです。
　だけど、ぜったいに
　ザ・カリーじゃなきゃダメ、
　ということではないですね。
　ほかのものでも、おいしくできる。
　だけど、そうですね、
　決めるとみんなでたのしめますから、
　日曜のカレーまつりでは
　ザ・カリーを使うことにしましょう」

わかりました。
準備しておきます。


「そして、ルウは別のものに
　変えてもいいけど、
　ぼくの作るカレーで
　どうしても外せないのは
　カレーの恩返しですね」

あ、やはり、
「カレーの恩返し」ですか。


「これがあるだけで
　ぐーんと華やかになるからね。
　前は自分でスパイスを
　ぜんぶ挽いてたから大変だったけど、
　さいきんは作ってもらえてるから
　ずいぶん楽になりました。
　うちではいつも、
　けっこうたっぷりめに入れてますが
　量は好みで調整してください」

はい、カレーの恩返しを
お好みで、ですね。

今週末、９日（日）は、
おたのしみの
「ほぼ日・秋の大カレーまつり」！

メインのカレーを作るに
当日どんなカレーを作るか
聞きにいったところ、
「さあ撮れ！」と言わんばかりに
ポーズをとってくれたので、
とりあえず何枚か写真を
撮らせてもらったりしました。
とちゅうで「カレーの恩返し」を
手に持ってくれたので
なんだか様にはなりましたが
ポーズにはきっと、まったく
深い意味はない気がします。

（サタデーナイトフィーバー？
　と思うかたもいるかもしれませんが
　いえいえ、カレーまつりは日曜日。
　なのでみなさん、
　お間違えなきようお願いします）

‥‥あの、大カレーまつりで
使う予定の具などを
教えていただきたいのですが。


「肉はいいのを使いたいよね。
あとは、たまねぎ、にんじん、
そしてじゃがいも。
普段どおりの自分の好きなカレーを
作ろうと思います」

編みもの部のみなさーーん、
三國さんの新刊の見本がほぼ日にも
届きました！！
やばいやばい、これはかわいい。

新刊は三國さんが、
土地土地の、編みものの名所を巡る
紀行本です。
もちろん三國さんの新作のレシピも
のっています。

ほぼ日のTOBICHIで、11月7日から
販売しますよー。
みなさまどうかこぞって
TOBICHIの『Miknits2014』に
いらしてくださいねーー。

いらしてくださった方には
とっておきのお土産、
三國さんの未発表作品の編み図を
お一人一枚限りでプレゼントいたします。

袋にラッピングし
箱に入れて、
お手もとにお届けいたします！


「額じたいは、いい額ですので、
　この字の上から
　お気に入りの写真や絵などを
　飾っていただいてもいいと思います！」


厳選なる抽選の結果、
まったく寄れませんでしたが、
那須塩原市の千本松牧場を
おすすめくださいました、
麻衣子さんが当選となりました。

当選のお知らせを
メールでお送りいたします。
ありがとうございました！



（田口の額装　おしまい）

「さて、気を取り直しまして」


シュッ

　　　サーーーー


　　　　　　　ピタッ



「今度こそ、完成しました。
　『田口くんのヒッチハイク』
　田口ここに寄れプレゼントの
　『金成PA』額入りです。

　いかがでしょう、みなさんのおうちの
　玄関や居間に、『金成PA』！」

「いかがでしょう！
　こんなふうに壁に！」



（通りがかり）
「‥‥‥これがある部屋で
　お酒とか出すと
　すっげー、飲んじゃいそうですね」

さきほど
あざやかに切り取った「金成PA」を
田口が額に入れていまいります。


シュタッ


後ろを通りがかる同僚が
「なにしてるんですか」
と声をかけていきます。


「プレゼントを
　額装させていただいています」


キュ、キュ。



はい、完成。




「いかがでしょう、みなさまの居間、
　玄関に、金成PA！‥‥あ、まちがえた。
　金具の方向が逆だった。
　もういちどやり直しです」

やり直し。
あの東京で８時間、気仙沼で７時間待ちの
ヒッチハイクに比べたら、
こんなやり直し、なんべんでも
やり直します。
やり直しできるものは
やり直しすればいいんです。
できないものがあるから困るんです。
できるものはありがたいです。

やり直します！

「行きますよ」


ビリリリリ




　　　　リリリリリ




　　　　　　　リリリリリリリ






　リリリリリリ‥‥‥リッ



切れました。


いい笑顔やな。

白手袋をはめました。

がやってきました。


「これ、プレゼントですか？
　字が間違ってるやつ？
　だいじょうぶかなぁ」

あざやかにヒッチハイクできた
唯一の札だから‥‥。強気の字もいいし。
なにしろこれしか
差しあげるものがないのです。


「手袋をはめた状態でも
　いちど破く練習をしなくては」


ビリリリリリ‥‥‥‥


切れました。

いい笑顔やな。

白い手袋を持ってきました。

そして、後部に座っている経理のとうじが
次のの
標的になったと聞き
おもむろに振り返ります。


「アドバイスは、ありますか」


「ありません（即答）」


そして、スケッチブックを持ちます。


「ちゃんときれいに切り取れるか、
　ビリリリと破く練習を
　しなければなりません」



ビリリリリリリ‥‥‥



切れました。

いい笑顔やな。

額は、が
渋谷のウエマツ画材店で
購入してきました。


「けっこう、いい額だと思います。
　サイズもバッチリ」