画像です。
目に映ってくる。

今年、役員全員でチームになって
三年間プランを立てたわけですが、
そのプランの大元になるものを
私がどう生み出したのかというと……。

やっぱり、夜中にベランダで
タバコを吸いながらじーっと考えていると、
絵が見えてくるんです。

縦軸にこういうふうな絵を描いて、
横軸にこういう絵を描いたら、
問題に対してみんなと
共通の理解をできるなぁと……
それで鉛筆で描いてみる。

ひとつ描くと
次の絵が見えてくるというふうに、
描いていく。

それぞれの絵は
バラバラに見えてきますが、
それをぜんぶスケッチして並べると、
つながりが見えてくるんです。

絵に描いてみんなに話をすると、
みんなのフィードバックが出てきて、
最初のスケッチが
もうすこし精密な絵になってきて、
ぼんやり見えていた図の詳細の
「ここは少し長い」
「ここは少し短い」
「じゃあ、データで分析してみよう」
そうやっているうちに、
だんだんできあがってくるんです。

そうすると
ビジネスチャンスがどこにあると見えるし、
ビジネスチャンスと
現状のギャップが見えると、
やらなきゃいけないことも見えるし……
そういうプロセスで
私たちのプランもできあがりました。

元はと言えば
ベランダで生まれた考えだし、
モヤモヤしていた時期のアイデアなんです。

「会社の課題や戦略を、一度、
　土曜に朝メシでも食いながら
　打ちあわせしましょうよ」
と会長に電話したんです。

「いいよ」と言われたので、
夜中にベランダで
「明日、何、しゃべろうかな」
って考えた時に見えてきた
絵がもとになっています。

スケッチした手描きのものを
持っていこうかなぁと思っていたんですけど、
妻が横から見ていて、
「あなた、何やってるの？」
「明日のミーティングのことを考えてるんだ」
「パワーポイントで入れてあげようか？」
「じゃあ、頼むよ」
それでどんどん渡しながら、
またスケッチしたんです。

で、彼女、徹夜。

グラフや表、図形も入った
すべて英語の資料が約三十枚にもなってました。