寝る、眠る、寝たい、眠たい。
こんなにたくさんの時間を、
寝たり眠ったりしているのに、
ぼくらは、寝たり眠ったりについて、
ほとんど何も知りません。
何も知らない理由のひとつは、
寝たり眠ったりしているときには、
自分が何をしているのか、
観察する自分も
寝ちゃっているからなんでしょうね。
何も知らなくても、
寝たり眠ったりできますが、
何も知らないままだと、
人は不安になります。
何も知らないままだと、
人は、うそやうわさに惑わされたりします。
だから、不安にならないためには、
ちょっとくらい何かを
知っていたらいいのではないかと、
ぼくは思いました。
ちょっとくらいの大事な何かを、
知っている人にお話が聞けました。
でも、その人たちも、
まだわからないことのほうが多いです、
と言っています。
眠りについて起きて考えるのは、
なかなかむつかしいことなんですねぇ。
それから、ちょっと変わった眠り方の人にも、
この機会にお話を聞くことができました。
ちょっと変わった眠り方の人たちだけに、
眠りのことに頓着がないのか、
きもちよく脱線してくれたりもしました。
寝る、眠る、寝たい、眠たい。
こんなにたくさんの時間を、
寝たり眠ったりしているのだから、
眠りって、とても大事なことなのだと思います。
眠りを語ることは、人生を語ることに等しい。
それは、ほんとうなのだと思えます。
一生のうちに、
いちばん時間を費やしたことって何?
そう聞かれたら、
「眠り」と言うしかないですものね。
あなたは、眠っているときも、あなたです。
ちっとも不思議じゃなく、
そうなんですよね。
では、また、おやすみなさい。 |
明石家さんまさんと糸井重里の対談コンテンツ
「さんまシステム」は、当初からの予定どおり、
睡眠特集の終了をもちましてアーカイブから消滅します。
具体的には、3月10日(月曜日)
午前11時までの掲載となりますので、
まだ読んでいない方はどうぞお早めに!
2008-03-03-MON
(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
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