バブー&とのまりこの パリこれ! 住んでみてわかった、パリのあれこれ。
2003年、フランスに単身で渡り、 現在はパリを拠点にヘアメイク&フォトエッセイストとして 活躍しているとのまりこさんが、 愛犬のバブーくん(アイルランド出身)を相棒に、 パリ暮らしのちょっとびっくりな出来事や、 へぇ〜っと感心する習慣などなど(*)をお届けします。 *もちろんすべてのフランス人やフランス全土に共通しないこともあります。 週に1回、でも気まぐれにもっと更新するかも? すてきな写真とともに、おたのしみください。 Amusez-vous bien!

 
とのまりこさんと バブーくんのプロフィール
 




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ローマ教皇がパリに来ると、
メトロが封鎖される?!

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ローマ教皇がパリに来ると、
メトロが封鎖される?!

バブー

みなさん、ボンジュ〜ル。
先週、パリにローマ教皇がやってきたよ。
第267代ローマ教皇、レオン14世(Léon XIV)。
2025年5月に選出された
シカゴ出身のアメリカ人。
アメリカ人として初の教皇で、
なかなかユニークな経歴の持ち主だよ。

 

9月25日と26日、パリにローマ教皇がやってきました。
カトリックの学校や教会など、
街のあちこちにポスターが貼り出されました。

 

とのまりこ
前回のローマ教皇のフランス訪問は、
2008年のベネディクト16世のとき。
実に18年ぶりの、教皇のパリ訪問です。

わたしは幼稚園から高校まで
日本のカトリックの学校で教育を受けてきたので、
教皇がパリにいらっしゃるというのは
それなりに注目するニュースではあったのですが、
教皇がパリに滞在するにあたって
まず気になったのは、宗教的なことではなく、
「当日どうやって息子を習い事に連れていくか」
という問題でした(笑)。

教皇が来るとなると、パリの街は一変します。
「パパモービル」と呼ばれる
教皇専用車が通るルートの道路や、
式典などが行われる場所は、全面封鎖。
それだけではなく、そのエリアにあるメトロの
多数の駅が時間帯ごとに閉鎖されたんです。

 

これはメトロや電車の駅封鎖地図。
東京23区で例えると、千代田区全域、港区、中央区、
新宿区の主要部分で同時に交通規制(車一切通れない)や
駅の封鎖が行われるようなもの。
ここまでの範囲は珍しいけれど、デモ行進とか国家的なイベントや
ホームや車内の荷物置き忘れ(テロを恐れて)などで、
しょっちゅうあちこちが封鎖されるパリです。

 

バブー
25日と26日に閉鎖された駅の一覧を見ると、
リュクサンブール公園、ノートルダム大聖堂周辺、
凱旋門やシャンゼリゼ一帯すべて。
観光客も必ず歩く
パリの中心部の広範囲の駅が、
道路封鎖とともに軒並み閉まったんだよ。

「教皇が通るから道路が封鎖される」は
まだわかるとして、
「教皇が通るから地下のメトロも止まる」というのは、
初めて経験すると、かなりびっくりだよね?!

 

とのまりこ
息子の学校は、
今回の教皇の公式訪問先のひとつである、
7区のユネスコのすぐ近く。

つまり、学校のすぐそばが
教皇の動線ど真ん中になってしまったので、
「学校へのお迎えはどこからアクセスするか」
「学校が終わってからの
習い事の移動はどうするか」
などの作戦が必要になったわけです。

メトロも使えない。
道路規制により、通りのこちらから向こうに
渡れないところも多数あり、
ありえないほどの遠回りが必須だったりします。

そこで当日息子は、朝自転車で学校へ。
自転車を学校に置いておいて、
放課後は電動キックボードの私の後ろについて、
自転車でパリを激走するという作戦で、
一緒に習い事へ向かいました。

 

パリの中心部では、朝から車が通れないように
封鎖されている道路だらけ。
パリ中心部のかなり広範囲がこの状態で、
この日はリモートワークをする人も多数でした。

 

バブー
ボクの兄弟、プチモンスターの学校は
私立のカトリック校なんだけど、
この日は幼稚園から高校生までの
学校全体の子どもたちが
沿道に出て教皇をお出迎えするイベントが
学校を挙げて行われたんだって!

クラス全員で沿道に並んで、
『パパ〜レオン!!』と歌を歌って、
パパモービルに向かって手を振る、
貴重な経験をしてきたんだ。

 

息子の通うカトリックの学校では、
子どもたち全員でバチカンの国旗を作って、
ローマ教皇のお手振りにおでかけ!

 

とのまりこ
この日のコンコルド広場でのミサに
事前登録した人の数は、なんと約60万人。
パパモービルが通るパレードルートの沿道は
世界中からやってきたたくさんの人で
相当ごった返していたようです。

そんななか、息子の学校は、
ユネスコを出発した教皇が、
その後のパレードルートへ向かう途中の
沿道にあったので、わたしたちはわりと
ゆったり見ることができました。

後からニュースを見て、
とってもラッキーだったのだと気づきました。

 

ユネスコを出てパレードの出発地点へ向かう
ルートの沿道にもたくさんの人が。待つこと1時間。

 

こちらが「パパモービル」と呼ばれる教皇専用車。
乗っているローマ教皇を、みんなで大歓声で迎えました。

 

とのまりこ
パパモービルに手を振ったあとは、習い事へ。

荒くれ者の運転手が多いパリ。
車道を走らなければならない自転車と
キックボードで、子供と一緒に30分もかけて
車やバスの横を駆け抜けるなんて、
ちょっと怖くてやろうとも思わなかったけど、
ローマ教皇のパリ訪問のおかげ(?!)で
やらざるを得ない状況で、わたしも息子も、
ひとまわり大きく成長しました(笑)。

バブー
ちなみに、パリで生活していると
『メトロや道路が閉鎖される』のは、
大規模デモ行進やストライキや
長期間工事などなどで
割としょっちゅう直面する問題。
今回の自転車とキックボードで
たくましくパリを横断&縦断した経験も
またきっと役に立つはず。
ボクたち家族にはそんなおまけもあった、
ローマ教皇のパリ訪問でした。

それでは今週もよい1週間を!

 

 

*とのまりこさんの本*


「シンプルシックで心地よい暮らし
パリの小さなアパルトマンで楽しむおうち時間」
出版社 : 世界文化社
発売日 : 2021/5/29

 

 

※この連載を再編集し、
 書き下ろしも入れて新潮文庫になりました。
 こちらをぜひご覧ください!(2015年8月出版)

フランス雑貨のお店オープンしました。
バブーくんは日本滞在時に、お店にいます。

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2026-09-22-TUE

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illustration:Jérôme Cointre