ノリスケ |
それでね、ちょっと疑問があるの。
そんなジョージさんが、なぜ、
カードがセンチュリオンじゃないのかが
僕は疑問なんです。
そもそも昔、アメリカン・エキスプレスを
使ってる理由は聞いたことがありました。
アメリカン・エキスプレスはとにかく
海外で助けてもらったし、
NYで強盗に襲われたときも
すぐ再発行してくれて、現金も用立てしてくれたと。 |
ジョージ |
恩義があるしね。 |
ノリスケ |
恩義があるし、ステイタス的にも
いいカードだから、
メインカードですって聞いたんだけど、
僕の数少ないゲイの友達のうち、
3人が、アメリカン・エキスプレスの
プラチナ・カードを持ってるのよ。
で、なんかね? ふつう、持ってないから(笑)。
せいぜいゴールドよ?
で、不思議だなあと思ってたんだけど、
ジョージさんほどの使い方をしていて、
プラチナのままなのはなぜ?
センチュリオンじゃないの? |
つねさん |
せんちゅりおん? |
ジョージ |
じつはね‥‥来てるの!
んふふふ。けっこう昔に(笑)。 |
ノリスケ |
やっぱり!!!
ちなみに、皆さま、
センチュリオン・カードというのは、
プラチナカードの上位カードでして、
黒いカードなんでございますの。 |
ジョージ |
黒でーす。ブラックでーす。 |
つねさん |
ブラックリストじゃなくて? |
ノリスケ |
なわけないじゃないの。ブラックカードよ。
黒いカードっていうのはこのごろ、
クレジットカード各社で「最上級カード」として
出しているのよね。
ダイナースもプレミアムっていう
黒いカードがある。
JCBも「ザ・クラス」というカードを
ゴールドから黒へ、デザインしなおしてる。
とにかく「最上級は、黒」なの。 |
つねさん |
あ、そうなんだ。 |
ノリスケ |
でも知られていないのよね。なぜかというと、
一般公募してないから。
カード会社が認めたお客さまに
ご招待さしあげるというものなんですって。
で、センチュリオンというのは、
アメリカン・エキスプレスの真中にいる兵士のこと。
その名前を冠した、アメリカン・エキスプレスの
最上級カード。私の聞いたところによると、
年会費が16万8千円。
黒い箱に入って、ある日突然、カードが届くと。
で、裏面に書いてある電話番号に
ご一報いただければ、
その日から使えますというものなんですって。 |
つねさん |
ああ‥‥。 |
|
ノリスケ |
で、ヨドバシで100万ポイントが4回目という、
ねえ? コンドミニアムも考えてらっしゃる、
会社5つめのジョージさんが、
センチュリオンじゃないのはなぜ? |
ジョージ |
ま、2年弱ほど前のことでございましょうか。
会社に、黒い箱が届きまして、
あらあら、何かしら、これは。
ぱかーんと開けると、
箱の中からジャックくんが
飛び出したような感じですか? |
ノリスケ |
ぼよよよーん。 |
つねさん |
パンドラの箱だった。 |
ノリスケ |
電話したら開くパンドラの箱ね。 |
ジョージ |
そうなんだよー。でも、やめたの。 |
ノリスケ |
なんでー? |
ジョージ |
身分不相応だから(笑)。
うあっはっはっはっは(高笑い)!
うおっほっほっほっほ!!! |
つねさん |
いやな笑い方(笑)! |
ノリスケ |
高笑いしてる(笑)!
今のどうやってテープおこしするんだろ(笑)。 |
ジョージ |
フンガー(鼻の音)。 |
ノリスケ |
あ、鼻鳴った(笑)。 |
つねさん |
フンガーって(笑)。おもしろいね、きみー。 |
ジョージ |
なんかねぇ、‥‥ま‥‥、 |
ノリスケ |
もうセンチュリオンにしてもいいんじゃない? |
ジョージ |
経緯が色々ありましてー。 |
ノリスケ |
はいはい。 |
ジョージ |
一番最初、優良顧客の中から
無作為に選んで、送られたらしいの。
センチュリオン・カード。 |
ノリスケ |
へえ。受けるか受けないかは
お客さまの自由ですと? |
ジョージ |
そう。その時に、あのー、まあ、
アメリカン・エキスプレスも、
知らず知らずのうちに
けっこう失礼なことをしてるわけよ。
例えば、うちのお客さんで、
ご兄弟で会社やってらっしゃるところがあって、
お兄さんが社長で弟さんが専務。
で、どちらもプラチナカード持っていて、
だいたい例えば食事とかに行って、
カードでもって接待交際費使うから
おとしましょうって言う時に、
社長じゃなくって専務が出すじゃん。 |
ノリスケ |
そうですね。 |
ジョージ |
社長のお客さまとの接待だから。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
そうすると、弟さんのほうの実績が
どんどんどんどん上がっちゃって、 |
ノリスケ |
ああー。 |
ジョージ |
弟さんにはセンチュリオン・カードが届いたのに。 |
ノリスケ |
社長には(笑)。 |
ジョージ |
お兄さんには届かないと。
そういうことが僕の周りでいっぱい起こったの。
で、僕も、え? なんであいつが
センチュリオンなの?
っていう友達が何人かいて! |
つねさん |
(笑)。 |
ノリスケ |
なるほどね。 |
ジョージ |
で、心に誓ったわけー。 |
つねさん |
俺はちょっと違うぞと。 |
ジョージ |
来ても、使うもんですかって。 |
ノリスケ |
意地っ張りね〜。 |
つねさん |
と思ったら、来ちゃったのね。 |
ジョージ |
来ちゃったの。しかもあの、
みんなに宣言した後で来ちゃったから、 |
ノリスケ |
あっらー。 |
ジョージ |
でもいい。べちゅ(別)に全然だいじょうぶー。 |
ノリスケ |
でもね、持ってほしいんですけど!
友人の中に、ひとりくらい、
そういう人がいてもいいわ! |
つねさん |
見たいでしょ(笑)。 |
ノリスケ |
見たい! 使うとこ見たい!
こないだ初めて見たんだけど、
伊勢丹の食料品売り場で
卵2パック買ってる人が
センチュリオン使ってて(笑)、
すーごいびっくりして(笑)。 |
つねさん |
ぐははは! |
ジョージ |
いた。昔、小田急の地下で
ローストチキン一羽買って
センチュリオン・カード出してる人いたのね。
ああ、センチュリオンだって思った。 |
つねさん |
そういう使い方も楽しいね。 |
ジョージ |
あ、でもね、センチュリオン・カード、
持ってなくて得することもあるよ? |
ノリスケ |
なあに? |
ジョージ |
この前、会食をして、
まあ、けっこうな会社の社長さん、
3人プラス僕? |
つねさん |
うん。4人。 |
ノリスケ |
4社長。 |
ジョージ |
じゃ、誰が払いましょうか。
みんなで払いましょうか、
どうとかこうとかって。 |
ノリスケ |
「いえ、私が」「いえ、私が」。 |
ジョージ |
ちょうどあの、順番的には僕の番だったんで、 |
ノリスケ |
あ、持ち回り。 |
ジョージ |
そう。僕が「じゃ、僕、今回は払いますよ」って
カード出したら、
「あ、その色のカードじゃ
払わすことができないよ」つって、
他の3人が出したカード、みんな黒かったのよ。
で、甘んじてご馳走になった、みたいね。 |
ノリスケ |
そりゃ、ラッキー。 |
ジョージ |
ラッキーよ? |
ノリスケ |
一回パスして。 |
つねさん |
パス一。 |
ジョージ |
だから、両方持っとけば、
‥‥でも、両方持つと
年会費だけで26万円? |
ノリスケ |
でもさ、それでけちけちするような
人じゃないじゃんねえ? |
つねさん |
指輪ほしいとかさ、時計ほしいとかさ、
コンドミニアムとか言ってんのに(笑)。 |
ノリスケ |
全然いいじゃん。センチュリオンだったら、
コンドミニアム買えますよ。決済できるよ。 |
ジョージ |
買える。でも、それはプラチナでも
買おうと思えば買えるから。
今度ラスベガスに行くんですけど、
与信増やしといてくださいって言うと、
与信増えるしね〜。 |
ノリスケ |
そうそう、それでね、旅行するとき、
アメリカン・エキスプレスに電話したの。
「旅先で使うんですけど、
僕の限度額っていくらでしたっけ」
って聞いたんだけど教えてくんないの。
なんか上手にはぐらかして。 |
つねさん |
へえ。 |
ノリスケ |
「逆にいくらお使いの予定ですか?」
って聞かれて、あれー? と思いつつ
「このぐらいかなぁ」って言ったら
「大丈夫でございます」ってもう即答なの。
向こうからは金額は言わずに。 |
ジョージ |
即答される場合もあるけど、
ラスベガス行った時、
「海外に行くので、限度額を
ちょっとあげといていただきたいんですけど」
って電話かけたら、
「あ、そちら様のカードは、
基本的に限度額を設定させて
いただいておりませんので」。 |
ノリスケ |
あら! |
つねさん |
がははは! |
ジョージ |
「ところでどちらに行かれますか?」
って言われて、
「ラスベガスで散財する予定なんですぅ」
って言ったら、
「うっ、少々お待ちください!」。 |
ノリスケ |
アメリカン・エキスプレスの予想を超えて
使うかもしれないと思われたわけね(笑)。 |
つねさん |
そうね(笑)。 |
ジョージ |
しばらくして、なんかマネージャーみたいな
男の人が出てきて、
「承知いたしました。それでは、
なるべく努力をさせていただきます」。 |
つねさん |
あなたもなるべく努力しなさい、と(笑)。 |
ノリスケ |
いっぱい使ってくださいと(笑)。 |
ジョージ |
で、「ちなみに何買えます?」って聞いたら、
「コンドミニアム1軒くらいは
お買い上げいただけると思いますので」って。 |
ノリスケ |
言われちゃった(笑)! |