ノリスケ |
さ、女のご褒美はホテルってことで、
ホテル選びを考えましょう。 |
ジョージ |
ああ。 |
ノリスケ |
都会編! |
ジョージ |
うん。例えば自分のご褒美に
何でホテルを選ぶのかっていうと、
多分ゆったりと寝て
朝寝坊をしたいからだと思うのね。 |
ノリスケ |
そうね。 |
ジョージ |
みんなはホテル選びをする時に、
夜の楽しみを一生懸命探そうとするの。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
レストランでどんな晩ご飯が
食べられますかとか、
あるいはエステがどうとか。 |
ノリスケ |
ああ。 |
ジョージ |
最近けっこう
スパとかってあるじゃないですか。 |
ノリスケ |
お部屋で受けられますよ、とかね。 |
ジョージ |
そう。なんだけど、
例えば晩ご飯を贅沢に食べるんだったら
別にホテルに泊まらなくてもいいのね。 |
つねさん |
うん。 |
ノリスケ |
そうね。いいレストランに
行けばいいんだもん。 |
ジョージ |
で、何でホテルに泊まるのかっていうと、
例えばですよ、すんごいかっこいい
自分のご褒美があるとすれば、
これはすっごいステレオタイプで
ヘンテコリンなイメージだけど、
もう残業に残業に残業をくり返して、
もう寝る時間も惜しんで、
だけど週末金曜日の夜、
でもその日も残業があって
10時くらいまで必死になって
仕事をするわけよ。で、仕事を終わって
そのまんま、バタバタバタって
ホテルにチェックインして、
疲れ果ててチェックインして、
で、朝ゆっくり。 |
つねさん |
ああ。 |
ノリスケ |
いいねえ。 |
ジョージ |
これがねえ、すごい生き生きした
自分へのご褒美のような感じがするね。
そうするとね、予約する時に聞くべきこと、
「チェックアウトの時間は何時ですか?」。
女性用の自分へのご褒美ホテルは
絶対にレイトチェックアウトがあるはず。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
例えば週末でなければ
西新宿のパークハイアットホテルは
3時くらいまでチェックアウトがのびるの。 |
つねさん |
まさしく、知り合いのオカマの子は、
それをパークハイアットでやってる!
大きい仕事が終わったら‥‥ |
ノリスケ |
ご褒美に? |
つねさん |
自分へのご褒美にパークハイアットで
1泊するんだって。 |
ジョージ |
やっぱりオカマって女だわ。 |
ノリスケ |
うわあ。 |
つねさん |
やっぱりのんびりするって言ってた。 |
|
ジョージ |
で、さきほどの、
朝食をルームサービスでいただけるかどうか。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
これはね、ホテル側としてみればね、
女性1人で泊まりたいのですと
いうふうに予約の電話で言った時に、
この人はビジネスウーマンで
仕事で泊まるのかしら、
それとも自分の時間のために
泊まるのかしらって思うよね。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
で、一番最後に
「お電話番号を頂戴できますか?」
って言った時に。 |
つねさん |
03とか。 |
ジョージ |
うん。東京なら03とか、
せいぜい045とか042とか
通勤距離圏内の市外局番から言えば、
ああ、この人は多分出張じゃなくて
泊まるんだろうなとは思う。
でも思われるくらいでは仕方がないんで、
もう自分から言っちゃうこと。 |
つねさん |
主張するわけだ。 |
ジョージ |
でしょうね。 |
ノリスケ |
なるほどね。 |
ジョージ |
でもね、正直すぎて
「ここで自分へのご褒美で泊まるんです」
って言うと、電話を受けた方も
ちょっと困っちゃう。 |
ノリスケ |
困っちゃう(笑)。
すっごい困っちゃう、ほんとに。
「ああ、そうですか」とも言えないし。 |
ジョージ |
どうしようって思っちゃうから、
「朝、ゆっくりさせて
いただきたいのですけれど」って。
仕事で泊まってたら朝ゆっくりは
絶対にできないからね。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
で、朝ゆっくりするために
泊まらせていただきたいと
思うのですけれども、
例えば朝食はルームサービスで
頂戴できるんでしょうかって。 |
ノリスケ |
ふーん。 |
ジョージ |
そうすれば、ああ、申し訳ございません。
ルームサービスはやってないんですって
言ったら、そうですか、
ではご遠慮申しあげますって
切ればいいんだよね。 |
ノリスケ |
うんうん。 |
ジョージ |
じゃあルームサービス、大丈夫ですよ、
とします。そしたら
何時までルームサービスで
朝食をいただけますか? って訊くの。
例えばヒルトンホテル。
高級であるかどうかは別として、
あそこ24時間、朝ご飯のメニューが
ルームサービスで食べられるからね。 |
つねさん |
ああ、そうなんだ。 |
ジョージ |
うん。だって時差持って
やってくる人たちって。 |
ノリスケ |
ああ、そうかそうか。 |
つねさん |
なるほど。 |
ジョージ |
世界中はどこかが朝だから、
24時間朝食が提供できるっていうのは
すばらしいことだよね。
「当ホテルはいつでも
ご朝食をご用意いたしますよ」
って言ったら、ああ、そのホテルは
私たちのためにあるんだと思えばいいの。 |
つねさん |
うん。 |
ノリスケ |
じゃあ理想は24時間ルームサービス。
そうでなくても遅い時間まで。 |
ジョージ |
ま、せいぜい11時くらいまでね。 |
つねさん |
じゃ、ほんとにゆっくりできるね。 |
ジョージ |
そしたら次は、チェックアウトの時間、
何時ですか? 10時です。
‥‥ああ、ダメだなあって思えばいいんで。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
12時までです、予約の状況によっては
その後もお使いいただくこともできますよ、
って言われれば、そこに泊まればいい。 |
つねさん |
うん。 |
ノリスケ |
じゃあ、お部屋のカテゴリーや広さはどう?
だって目が覚めた時に目の前が壁だったとか、
カーテン開けたらすぐ目の前がビルだった、
っていうのはちょっと寂しいよ。 |
ジョージ |
うん。それもあるし、
朝が気持ちいいお部屋と
夜が気持ちがいいお部屋があるね。
例えばパークハイアットでいえば、
夜気持ちがいいお部屋は
西新宿の高層ビル街に向いてるところ。
で、朝気持ちがいいお部屋は
実は富士山に向かっている方向で、
超高層ビル街は見えないの。 |
つねさん |
うん。 |
ジョージ |
そうすると、どういう部屋が好みなのかも
言えばいい。ね。
朝気持ちがいいお部屋をください、
であるとか、ゆっくりと寝たいので、
落ち着くお部屋をくださいというふうに
言えばいい。 |
ノリスケ |
うんうん。 |
ジョージ |
そうなると、自分は何のために
ホテルに泊まるんだろうってことが
決まってないと、
予約の電話もかけられないってことになる。 |
ノリスケ |
ほんとね。 |
つねさん |
なるほど。
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