今月のテーマ「ハレー彗星」の史実について調べるとき、 私は仕事部屋の本棚から1冊の本を取り出した。 本のタイトルは、 『HALLEY’S COMET : MEMORIES OF 1910』。
数年前にアメリカの古本屋で買ったもので、表紙の裏には 昔どこかの図書館の蔵書だったことがわかるスタンプが 押されている。
上の写真はもくじのページ。 本編で私が紹介したハレー彗星ブローチの仲間が載っている。
ハレー彗星をモチーフにしたブローチがあることは イギリスの骨董市へ通ううちに知った。 最初は、その形が何を意味するのか分からなかったが、 ご覧のとおりデザインが特徴的なので 見つけるたび記憶にのこり、気になっていた。 そして、ある時アンティーク・ディーラーから 「これはハレー彗星の核と尾だよ」 と教えてもらったのだ。
1910年に作られたハレー彗星のブローチは、 もちろんデザインは様々だが、全体的に ユニセックスな雰囲気を持っているように私は思う。 実際に、男性がジャケットに着けることも あったのではないだろうか。
男女問わず楽しめるブローチというのは私の理想で モチーフは違っても、この先また そんな品との出合いががあればいいなと考えている。