怪・その13

「時間の流れが」


昔、高校2年生の夏でした。

中学校から仲の良い友達の家に
泊まりに行った時のこと。

夜中までお喋りをして、そろそろ寝ようか、
と電気を消して布団に横になり更に話をしていると、
急に友達が

「そうそう、ウチね、
時間の流れがおかしくなることがあるんだよねー」
と言い出しました。

「?」と思っていると、
一階の居間にある柱時計が
ボーンボーンボーンと3回鳴りました。

友達と、もう3時だね!
そろそろ明るくなるんじゃない?
と更にしばらくお喋りを続けていると、

ボーンと、
また柱時計の音が聞こえてきました。

すると突然友達が「1回」
ボーン「2回」
ボーン「3回‥‥」
‥‥シーン‥‥

あれ? 3回? さっきも3回聞いたよね?
次は4時だから4回のはず‥‥。

気づいた途端、
ものすごい鳥肌が立ちました。

2人で慌てて起き上がって時計を見ると
ちょうど3時‥‥。

友達いはく、
「ね? 3時が2回きたでしょ?
やった! 1時間得したね!」

‥‥そういう問題かな? と一瞬考えましたが、
そっか! 得したのか!
と2人ではしゃいだのを覚えています。

ちなみに、時間が進んでしまう事もあるそうで、
夜中にテスト勉強をしていると
0時の次が3時になってしまうこともあって焦った、とか‥‥。

あなたそれは、寝てたんじゃないの?
と密かに思っています。

(りんごのりん)

こわいね!
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