ルーヴル美術館の思い出、募集します。
パリのルーヴル美術館に行ったことはありますか?
行ったことがない人でも
「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」といった、
教科書に載ってるような美術品を
たくさん所蔵している、
なんだかすごい美術館‥‥くらいはご存知だと思います。
ちょっと調べてみると、
開館は1793年、
展示品は3万8000点以上、
年間来場者数は1000万人、
広さは6万平方メートル以上‥‥。
うわあ、ほんとにすごい美術館ですね。
このすごい美術館の公式音声ガイドに
任天堂のゲーム機ニンテンドー3DSと、
同社が開発したルーヴル美術館専用のガイドソフトが
つかわれているってご存じでしたか?
このたび、そのソフトがダウンロード専用ソフト、
「ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館」として
発売されることになりました。
そこで、こんな募集をしてみます。
みなさん、ぜひ、ご協力ください。
あなたの「ルーヴルの思い出」を、
メールに書いて送ってください!
ルーヴル美術館に足を踏み入れたときの感動だとか
名画を目の前にしたときの高揚感だとか
なんだか印象的だった場面だとか
やけに心に残っていることだとか、
ささやかなことでも、まったくもってかまいません。
いただいた思い出はこのページにどんどん並べて、
みんなで共有したいと思います。
そして、ルーヴル美術館のガイドをつくった
任天堂の開発の方に読んでいただき、
印象深い投稿には、ニンテンドー3DSや
「ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館」を
プレゼントします。
お気軽に、どんどん送ってくださいね。
第一回目の今回は、
当然ですがまだ「思い出」が届いてませんから、
サンプルも兼ねて、
「ほぼ日」の乗組員に書いてもらいました。
余談になりますが、社内で
「ルーヴル美術館に行ったことある人、
思い出を教えてくださーい」と呼びかけたところ、
みんな、ルーヴルの思い出を、語る、語る‥‥。
しかも、人によって、エピソードがさまざま。
やっぱり、ルーヴル美術館って、
みどころの多い、特別な美術館なんですね。
それでは、ほぼ日乗組員の思い出をどうぞ。
ちょっと長くてすみません。
思い出 No,1
2012年の春、
とても久しぶりにパリへ行ったわたしは
ルーヴル美術館を訪れました。
ルーヴルの作品たちはすばらしく、圧巻でした。
「モナ・リザ」も、ルノアールも、ゴッホも、
うわっとこちらを覆うような空気を出していました。
いろんな角度、光のあたり方で絵の表情が変わること、
絵画の筆使いや、さらに彫刻の滑らかさや風合いを
至近距離で楽しみました。
そしてわたしにとっていちばんの出会いとなったのは、
「サモトラケのニケ」でした。
広い広いルーヴル美術館ですが
ドゥノン翼の1階、入ってまもなく、
広間の大階段のうえから
今にも飛び立ちそうな、ニケが現れます。
わたしはびっくりして、しばし近づくこともできず、
じっと見つめていました。
ニケは、天井のドーム型窓からの光を受け、
まさに船の舳先で風を切っていました。
その後近づき、足元から見上げたニケの像は、
わたしはこれを見るためにパリへ来たのだと思うくらい、
神々しく、無心になれるものでした。
それからじっくりと1時間ほど、横から、後ろから、
近づいて、離れて、ためつすがめつし、
目に焼き付けようとしていました。
おすすめなのは、背中から見たところです。
ググッと引き寄せられた翼に込められた力を、感じます。
この時、一緒にパリへ行った友人と別行動だったのは
たまたまでしたが、わたしにとって幸運でした。
ずっと同じものを見るのも、
またあの作品をと戻るのも、自由。
広く収蔵品の多いルーヴルだからこそ、
一人で行くのに向いていると思いました。
さてただ今ニケは修復中で、
終わるのは、今年の夏以降とか。
5月に旅行予定の期間中には、見られないようです。
それが、ちょっと残念です。
(ほぼ日乗組員・りか)
思い出 No,2
わたしがルーヴル美術館に行ったのは
大学2回生、20歳のときでした。
美術史の授業の先生が
夏休みにルーヴル美術館のツアーを企画して、
行きたいとは思ったのものの、旅行代が高くて断念。
そのツアーに参加した子が
みんな口をそろえて「すごくよかったよ!」というので、
やっぱり行ってみたくなって、
春休みに友達4人でルーヴルに行くことにしました。
いちばん覚えているのは「ナポレオンの戴冠式」。
とにかく、大きい!!
描かれている人物はほとんど実物大という、
とんでもないスケールに圧倒されました。
逆に、「モナ・リザ」は思っていたより小さかったです。
小さいながらも、目力がつよかったのを覚えています。
「サモトラケのニケ」など、
特徴的なポーズの作品の前では、
女4人、ポーズをマネして写真を撮ったのも、
いい思い出です。
ルーヴルの館内では、
自由に写真撮影していいのも自由だなぁと思いました。
あまり人がいない絵の前で、
模写をしているおじさんにはびっくりしたけど。
当時はデジタルカメラではなかったので
日本に帰って写真を現像したら、
10cmくらいの厚さになりました。
そういえば、別日にパリを観光していて、
ギャルソンに入ったときに、
目が切れ長のオリエンタルビューティーな友達が
店員さんに「アナタ カワイイネ」と
耳元でささやかれていたなぁ。
とてもたのしかったヨーロッパ旅行。
ルーヴルは、大切な思い出の1つです。
(ほぼ日乗組員・山川)
思い出 No,3
いまから20年ほど前の話です。
当時アメリカに留学中だったぼくは、
ニューヨークの美術大学を卒業して、
ちょうど仕事をはじめる前だったので、
これからは長期の旅行には
なかなか出られないだろう、と思い、
パリと南仏、あわせて2週間の、
フランス旅行に出かけました。
ニューヨークでも美術館は好きだったので、
ルーヴル美術館とオルセー美術館は、
ぜったいに行こうと決めていました。
7月に訪れたパリはカラッと晴れていて、
気候はバッチリ。
そんななか訪れたルーヴルで一番最初に目にしたのは、
ガラス・ピラミッド横の噴水に足をつけて涼みながら、
たのしげにおしゃべりしている、いろんな国の人たち。
暑いとはいえ、美術館の噴水に足を!
でも当時は、とくに注意されている人もいなくて、
ルーヴルって、懐が深いんだなぁと、っていうのが、
最初の印象でした。
作品で一番印象に残っているのは、
やっぱり、「サモトラケのニケ」。
階段をあがった先の広場の真ん中に
堂々と飾られ、上から光が射していて‥‥。
お寺でいう国宝のご本尊に出会ったような、
というと、ちょっと和なたとえですが、
とても神々しい姿で、この演出には
ほんとうに圧倒されました。
こういう彫刻や立体作品は、大きさを含め、
教科書や本では、なかなか伝わりづらいので、
この体感できるたのしさは、想像以上でした。
そういう意味では、細かな文字がびっしり
刻まれた直立した石が、世界史で習った
「ハンムラビ法典」だったり、通路の両脇に
斜めから見たら5本足が見えるという、
巨大な「有翼人面牡牛像」が並んでいたりして、
当時は、ちょっとインディ・ジョーンズ気分で、
ハイ・テンションでわくわくしながら、
ルーヴル内を歩きまわってたことを思い出します。
もちろん絵画も、レオナルド・ダ・ヴィンチ、
レンブラント、ドラクロワ、アングルといった
今まで美術の本や資料でしか見たことのない
世界的名画が、ほんとにもうすぐ自分の目の前の
距離で見られて、日本だと人気の展覧会なんかは、
大勢の人のあたまの隙間から、ちらっとしか
見られなかったりするのに、ルーヴルでは、
「うわぁ、これが本物なんだ!」と、
全身で感じることができて、もう大満足でした。
そういえば、おまけのような話しですが、
フェルメールの作品を実際、目の当たりにしたとき、
大学の美術部時代、フェルメールばっかり模写してた
先輩がいたことを思い出して、なつかしかったのですが、
すぐ、先輩が描いていた絵とはだいぶ違うなぁ、
って思いました(笑)。
(ほぼ日乗組員・べっかむ3)
思い出 No,4
2013年9月、たかしまてつをさんといっしょに
「ブタフィーヌさん」2000回記念プライベート旅行で
パリに遊びに行ったんです。
絵描きのたかしまさん、しかも初めてのパリ。
「やはりルーヴルは見ておきたいです!」
と、ぼくも同行することになりました。
アパートを借りたモンマルトル方面から
地下鉄を乗り継いで到着した
Palais Royal - Musée du Louvre駅。
地下道づたいに指示どおりに進むと、
そこには、謎の、ながーい行列が。
これ、なに? まさか、チケットを買う長蛇の列?
チケット売場ってもっとずっと先じゃなかったっけ?
‥‥そうなのでした、それは、
「ルーヴルを観るのだ!」という意気込みに満ちた
各国からの観光客による行列でした。
最後尾にまわり確認すると、
なんとその時点で、1時間40分待ちの立て札が!
それだけ並んで入るべきか、
それともその貴重な時間をほかの観光にまわすか?!
逡巡しましたが、相談し、入場をあきらめました。
結局その旅ではルーヴル入館はなりませんでしたから、
楽しい旅のなかで唯一の無念の思い出です。
ちなみにその日は、ルーヴル併設の
「CARROUSEL DU LOUVRE」という
巨大ショッピングモールを探索。
あなどれないのです、ここ。面白い!
科学のおもちゃのお店、かっこいいアウトドア用具の店、
そしてなぜかわれわれは「掃除用具店」にはまり、
きゃあきゃあ(買いもしないのに)店内をめぐりめぐって、
気づいたら1時間40分経ってました‥‥。
だったら、並べばよかった‥‥。
なお、ルーヴルは「パリミュージアムパス」という
共通チケットで入れますから、
日本であらかじめ買っておくといいです。
そうすれば少なくともチケットを買う列には
並ばずにすみますから。
(ほぼ日乗組員・武井)
いかがでしたか?
ルーヴル美術館に行ったことがある方は
「そうそう!」「あそこはそうだったよね」など、
いろいろ思い出してきたのでは?
どうぞ、その思い出をそのままメールに書いてください。
あ、武井のように、行けなかったという思い出や
行ったことがないけれど行ってみたいという
憧れも、ウエルカムです。
「未来の思い出」として、
熱い思いを書いてご応募くださいね。
投稿いただいた思い出は、
近日中にこちらのページにどんどんアップしていきます。
さて、最後に賞品について、説明を。
ご投稿いただいた思い出は、ほぼ日乗組員と
「ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館」の
開発者のみなさんで話し合い、
印象深い投稿、心に残る投稿、ユニークな思い出には、
ニンテンドー3DSLLや
「ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館」の
パッケージ版ソフトなどをプレゼントします!
パッケージ版ソフトはダウンロード版ソフトと
内容は同じなのですが、
ルーヴル美術館のみでしか販売していないので、
なかなか手に入れることができない
とくべつなソフトなんですよ。
送ってみようかな、という方は、
以下に応募方法や注意点をまとめましたので、
まずはこちらをお読みになってから、ご応募くださいね。
※思い出の募集は終了しました。
たくさんのご投稿、ありがとうございました。
投稿はメールで。
本文にあなたのルーヴルの思い出をつづってください。
掲載されたときのためのハンドルネームもお忘れなく。
件名を「ルーヴルの思い出」にして、
postman@1101.com 宛に送ってください。
(下記の「投稿する」ボタンを押すと、
宛先と件名が入った新規画面がたちあがります)
締切は3月6日(木)午前11時までです。
字数制限はありません。
1行だけの短い内容や長文におよぶ内容も、
どちらも大切な思い出です。
ですから、書いていただく思い出に
字数制限は特にありません。
けれど、あまりにも長文になると
読むだけでたいへんになってしまいますので、
「常識の範囲内」ということで
ひとつ、よろしくお願いいたします。
また、掲載するときに、
少し編集させていただくことがありますので、
あらかじめご了承ください。
できるだけ思い出は掲載する予定です。
できるだけ多くの思い出を
掲載していきたいと考えています。
ただ、メールの数によっては
すべてを掲載することは難しいので、
「載ったらいいなぁ」くらいの気持ちで
更新をたのしみにしてくださいね。
それでは、みなさんのご応募をお待ちしております。
どうぞ気軽に投稿してくださいね。
2014-02-28-FRI