田口くんのヒッチハイクON THE ROAD

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2014/10/30 07:45
出発地点へ

これから、昨日のゴール地点、
つまり今日の出発地点へ行きます。

 




 
2014/10/30 07:16
お守り

おはようございます。
最終日のスタートです。

今日は青山までの帰路。
田口がひとりでヒッチハイクして
まいります。

それぞれの本業があるため
今日がタイムリミットです。
どこまでいけるかわかりません。

昨日までいっしょに
ヒッチハイクした団長が、
昨日までご自身が来ていたTシャツを
手にしています。

「これを渡そうと思います」

団長の必勝Tシャツ。

「いいんですか」

お守りになりました。

 



 
2014/10/30 00:31
第2日目終了

それでは、みなさま。
これにて第2日目を終了します。

明日は気仙沼市場に向かうとすれば、
スタートは早めなので、
これからすぐ、寝るようにします。

がんばれ田口くん。
このコンテンツのタイトルは
「田口くんのヒッチハイク」なのです。

それではみなさま、
おやすみなさい。
おつきあいいただき、ありがとうございました。

(2日目 おしまい)

 




 
2014/10/30 00:19
星空

帰り道、気仙沼の星空が
あまりにきれいで、
田口がしきりに見上げていました。
そして、団長が、震災の夜に
停電のため
星空があまりにも見えて
全体が宇宙のようになっていたことを
話してくれました。

今日もたくさんのメール、
Twitterのメッセージをありがとうございます。

しまった
打ち合わせしている間に
感動の瞬間をリロードし損ねた!
(k)

祝!気仙沼着!!
いやぁ、何とかなるというか、
世の中親切な方って多いんですね。
なによりワタナベさん、お母様のご病気の平癒を、
このページ見ている皆様が
お祈りしていると思います。
わたしも心からお祈りします。
お二人もお疲れ様でした!
(おちゅん)

私も今後ヒッチハイカーを見つけたら
乗っけてあげようと思いました。
(ひとみ)

無事に着きましたね。良かったね。
昨日のこの時間はまさか
こんな展開になるとは思わず‥‥。お疲れさまです!
(ふくたろう)

夢だけど、
夢じゃなかったー!
のような
着いたけど、
着いてなかったー!
田口くん
明日もFight!
Animo!
(きはる)

すごく興奮しながら読んでいます。
平団長、いちいち発言がかっこいいです。
予習の「まぜてを言えること」も
かなり目を見開いてしまうほどの言葉でしたが、
「不公平が公平」もさらに
目が零れ落ちそうなほどの言葉でした。
そうそう、そうなんです!
無性にお礼が言いたいです。
明日の青山ゴールも応援しています。
(かのあ)

 



 
2014/10/30 00:12
またね

ほんとうに、いつまでも
おしゃべりしていたいけど、
大好きな一代さんと
これでお別れします。

一代さん、ごちそうさまでした。
ほんとうに、いろいろ
ありがとうございました。
無我夢中でここまで来た私たちも、
一代さんとお話して
すこし頭を整えることができました。

 




 
2014/10/30 00:08
パワー発揮

そして、一代さんは
「さっそくおせっかいパワーを出しちゃお!」と、
お知り合いに電話をかけてくださって
明日の気仙沼の市場で
どんなトラックがどこに行き、
何時ごろ行けば乗せてもらいやすいかを
ティッシュの箱に書いてくださいました。

明日、ひとりで東京に向かう
田口のために。

 



 
2014/10/29 23:38
田口のヒッチハイク

田口はそもそも、
なぜヒッチハイクをしたいと思ったのでしょうか。

田口
「それは、やったことがなかったからです。
 何をしたことがなかったかというと‥‥
 ・人に迷惑をかけること
 ・初対面の人と話すこと
 このふたつ。
 これをぼくは避けて
 人生を送ろうとしてきました。

 でも、よけてきた部分をあえて入れたら
 いったいどうなるのか、そう思ったんです」

ニシダ
「そもそも、田口さんはヒッチハイクを
 やりたいと思ってたんですか?」

田口
「ぜんぜんやりたくなかったよ。
 ほんとうに(笑)。
 だけど、一昨年に
 日本一周から帰ってきた団長と話して、
 『こんどいっしょにやる?』と言われて
 やっと、ヒッチハイクかー、と思いはじめました。
 そこから実現までに2年かかりましたけど」

でも‥‥今回、私は見てるだけですけど、
やってみないとわからないことだらけですね。
こんなにも、やってみないとわからないことが
多いんだとすると、
まずはやってみる、ということが
ほんとうはいいのかもしれない。

田口
「うん。助けられる立場、というのに、
 大人のぼくは、日常生活で
 あまりなることがなかったから」

団長
「ヒッチハイクなんて
 ふざけたことをやる奴らは嫌いだ、
 関係ないことだ、と思う人がいるもの事実で、
 それはしかたのないことだと思います。
 だけど、その人がヒッチハイクをしている背景には
 相応の事情があります。
 よく知らない相手を
 すぐに判断するな、とぼくは思います。
 人とはちゃんとつきあうべきなんだ」

 



 
2014/10/29 23:26
おせっかい

団長
「でも、俺が言いたいのはやっぱり、
 ヒッチハイカーだけじゃないよ、ということです。
 困っている人は家の中にも、会社の中にもいる。
 俺が日本一周のヒッチハイクに成功したのは
 俺の問題じゃないんです。
 周りの問題なんですよ。

 会社で困っている人がいて、
 直接は助けられなくても、
 たとえば、メシを食ったかどうか、
 それを気にしてやるだけでもずいぶん違うんだよ。
 帰りに肩をポンポン叩いておつかれ、と
 言うだけだって、いい。
 足りないのは、おせっかいのチカラです。
 おかあさんたちって、子どもに
 『うっせー!』と言われて、やっと
 おせっかい成功、だからね。
 あそこまで、やっていいんだから」

仕事をヒッチ精神でまわすのか‥‥、なるほど。

団長
「でも、助けてもらうほうだって、
 もじもじしてばかりじゃダメだ。
 昨日の18時50分ごろ、
 俺達は茅場町で、どうしようもなくなって
 歩道の柵に立って鶴の舞のようなポーズを
 取っていました。
 あれ、やんなきゃダメなんだよね」

せっぱつまって、いちばん目立つポーズを
団長は無意識に取っていらっしゃいましたね。

団長
「そう。人はあそこまでアピールできるんです」

 


 
2014/10/29 23:20
気持ちがいい生き方がしたい

一代
「でも、いままで生きてきてさ、
 ああ、あの人を助けてあげられたらよかったな、
 と思うことばっかりですよ。
 何度もあります。
 ヒッチハイクは心のやりとりです。
 心と迷惑のやりとりだね」

団長
「みんなが声を出していけるといいですよね。
 双方の声が大事だと思います」

一代
「女の人なんかは、自分じゃ助けられないな、
 と思うことが多いと思う。
 きっともっと強い人とか、時間のある人が
 助けてくれるんじゃないかな、
 なんて、通り過ぎちゃう。
 でも、全員がそうなんですよ。そんな人だらけ。
 そういうときは、誰かに、
 あの人を助けてあげて、と叫ぶことはできる。
 声を出すことは、すごく大事だね。

 ヒッチハイクで人を乗せたりすることもそうだし、
 私は人を家に泊めたりすることがあるんだけど、
 そういうときって、ほんっとに、その人は
 心底困っていることが多いと思う。
 だから、ああ、この人はこれで助かったんだな、
 と思えば、助けたほうだって気持ちがいい。
 気持ちがいい生き方をしたいもんね」

団長
「どうせならね。
 ふだんが気分がいい生き方がしたい」

 




 
2014/10/29 23:11
不公平は公平である

団長
「乗る側にだって、努力が必要です。
 少なくとも、相手に対して失礼のないよう
 身なりはきれいにしていかなきゃいけない。
 もちろん言葉遣いとかあいさつはあたりまえです。

 小奇麗にさえしていれば、
 ヒッチハイクしやすいのかと問われれば、そうです。
 誰も汚い奴とか怪しい奴なんて車に乗せたくないよ。
 不公平じゃんか、あっちの人ばっかりずるいよ、
 と思われるかもしれませんが、
 何いってんだ、努力してんだよ。
 不公平が公平なんです。
 公平がいちばん公平じゃない」

そうか‥‥公平というのはつまり、
努力した分が評価されない、ということですね。

「そう。あとはですね、
 汚い奴以上に、
 知ったかぶりする奴は嫌われますよ。
 ものを知っていることだけでも、嫌われます。
 だって、赤ちゃんや子どもはかわいいでしょう?
 ものを知っている子どもは、かわいくないよ。
 とはいえ、ものを知らなければ
 子どもとしてかわいいかというとそうじゃない。
 『知ろうとしている子』が、かわいいんです。

 人が何かを教えてやろうと思ってくれたら
 それはもう、オッケーなんです。
 そういう人はヒッチハイクもできる」

なんだか、わかる‥‥一代さんもそうです。
スコップ団の団長も‥‥。

「そうです。そのとおり。
 みんなに面倒をみてもらうのがいいんです。
 まわりが、コイツダメだな、そう思ってくれる人」

そういう人が、いわば、不完全な人が
リーダーになるんですね。

私のまわりの魅力的なリーダーたちというのは、
しっかりしていないけど、でも、
何かが見えている人だらけのような気がします。

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