• くさの日

    最近、現実世界で
    急な仕事が入ってきたときには、
    「秘書のしずえを通してくれますか」
    と言ってしまう、ギリシャ村の村長です。

    きょうもギリシャ村へ帰ったら、
    しずえが言いました。

    「あさみ村長、きょうは9月3日、
    くさの日ですよ!
    園芸屋のレイジさんが広場でお待ちです」

    え?
    くさの日?
    9(く)3(さ)ってこと?

    それは草むしりを何が何でもやらせたい
    レイジの陰謀じゃないだろうか‥‥
    と、若干おもいつつ、
    言われたとおり、広場に向かいました。

    すると、レイジが待ち構えていて、
    案の定
    「みんなで草むしりをしましょう!」と
    持ちかけてきました。


    レイジはすでに
    この村の雑草を数えた、と言います。
    その数69本!
    数えるときに抜いてくれたらいいのに‥‥。


    でもまぁ、過去にも雑草を放置しすぎて、
    レイジを気絶させちゃってるし、
    大変だけどがんばろう、と思い、
    黙々と、草抜きをはじめました。

    しかしなかなか終わりません。
    なぜ、花々は、その上を走っただけで
    はかなくも消えてしまうのに、
    雑草は手で抜かないと、なくならないのだ!

    うーん、やはりここは村のみんなと
    一緒にやったほうが早いでしょう。

    みんな、レイジからすでに、
    今日は草むしりの日だって
    聞いているはずだけど‥‥。

    まず、うさぎのミラコちゃんに会いました。
    どうやら積極的に
    草むしりをしてくれているようです。
    ありがたいなぁ。
    思わずミラコさま、と拝みたくなりました。


    次に会ったのは、コアラのロッキーです。
    なんと彼は、
    草むしりの話は完全無視で、
    例のひよこノースリーブ自慢をしてきました。
    (一度、ひよこを脱いで
    白いシャツに着替えているのを
    目撃したのですが、
    またひよこノースリーブに
    戻っていました)

    「ソデのあたりが気に入っている」って、
    その服「ソデなし」だからね‥‥!

    ひよこノースリーブ愛が止まらない
    ロッキーを後に残し、


    続けて、ワニの
    アルベルトに会いました。
    すると‥‥

    「ざっそうの、
    おいしい食べかたを、
    けんきゅうするんだぁ〜」‥‥と。

    そうだよね。
    キミはそういうタイプだよね。
    だまってその場を離れました。


    最後に、狼のツンドラちゃんに
    会いました。
    頼りにならない男たちと違って、
    姉御肌の彼女ならきっと
    手伝ってくれるはず。


    ん? 釣りをしてるの?
    草むしりのことをたずねても、
    それには一切こたえず、
    釣りを続行するツンドラちゃん。
    恋の駆け引きがどうとか
    言い出したので、

    これはだめだ、と、
    その場を去りました。


    しょうがないので、
    自分でひたすら
    抜きに抜いたのですが、
    「まだあるよ、あと15本!」と
    レイジに言われてしまいました。


    そんなこと言ったって、
    もう見つけられないよ〜〜。
    けっこう雑草って、
    探しにくいんですよね。
    木の影とかに生えているものもあるし。


    ‥‥あれ、
    だいたい、雑草が
    少しくらい生えていたって、
    いいではないか。


    植物をこよなく愛された昭和天皇は、
    「雑草という草はないですよ。
    どの草にも名前があるんです」
    というようなことを、おっしゃったそう。
    (私はこのエピソードがすごく好きです。
    いい言葉ですよね)


    レイジには申し訳ないけれど、
    しばらくボーボーでもいいかと
    開き直りました。
    ギリシャ自体が野生植物の宝庫ですし、
    ギリシャ村も、
    その路線でいきたいと思います。

    2015/09/03 18:51

  • 地球の平和を守る家

    たぬきハウジングでの修行、9日目。
    本日、私が担当させていただいたのは、
    猪のイノッチさまです。

    イノッチさまは、出会い頭に、
    こんなリクエストをしてきました。

    「地球の平和を守る家をつくってほしい」

    なるほど‥‥世の中には、
    いろんな要望があるものですね。

    まずは土地を選ばせていただき、
    その場所に、
    イノッチさまがリクエストした、
    レーダーの機械や、大砲や、アンテナを
    置いてみることにしました。

    あ、防衛軍の基地っぽくなってきた‥‥。
    でも、そのとき、ふと、
    こんな疑問がわいてきました。

    「これ、お客さまの本当の意味での
    満足につながるのだろうか‥‥?」

    イノッチさまは
    「地球の平和を守りたい」とおっしゃいます。
    つまり、宇宙から何者かが地球を
    攻めてこられたときのことを
    想定しているということです。

    でも、ですよ。
    仮に何者かが攻めてきたとして、
    レーダーで分析したり、
    大砲などを置いて待ち構えていたら、

    「おれたちを攻撃する気だな、
    よし、それならこっちも」

    ってなるような気がします‥‥。

    ここで、発想の転換です!
    イノッチさま宅に必要なのは、大砲ではなく、
    「おもてなし精神」ではないでしょうか。

    「ようこそいらっしゃいました。
    たいしたおもてなしもできませんが、
    ゆっくりお茶でも飲んでいってくださいね。
    なんなら泊まっていってくださいね」

    という空気をかもしだした家のほうが、
    相手も戦意喪失するような気がします。

    攻撃ではなく、おもてなし。
    イソップ寓話の『北風と太陽』です。
    (ちなみにイソップはギリシャ人です)

    そこで、イノッチさまリクエストの
    アイテムはすべて部屋の隅に隠し、
    お庭全体を、変えることにしました。

    まず、くつろぎのティースペースには、
    自動で動く「水飲み鳥」を設置。

    ひたすらお辞儀を繰り返してくれるので
    「ようこそ、ようこそ」という
    気持ちが伝わりやすくなります。
    (動く様子が伝わるように、
    画像をgifアニメにしました。)

    机の上の本は、ガイドブック。
    宇宙からお越しの方々に、
    「地球の歩き方」をレクチャーし、
    自由に観光していただきます。
    地球儀もついでに置きました。

    何人宿泊されるかわかりませんが、
    ベッドは3台ほど用意しました。


    さ、これで完成!
    イノッチさまの反応が心配だけど、
    どうかなあ〜。

    おそるおそる見せたところ、
    なんと、予想以上の好反応!
    椅子に座り、
    そのままうたた寝をはじめました。
    その姿は、まさに平和そのものでした。

    2015/09/02 23:35

  • うれしい!!

    インテリアコーディネータの仕事に
    かまけていて、
    数日間、ギリシャ村に
    帰っていませんでした。

    そんなとき、突然、
    ハッピーホームデザイナーの画面のなかに
    見覚えのある顔が現れたんです。

    あ、ワニのアルベルトだ!
    ギリシャ村から、
    こっちの世界にも来てくれたのね〜。


    うれしくなって、
    昨夜、村に帰りました。
    遊びに来たすなお村長と、
    この夏さいごの花火をたのしみ、
    三度笠をかぶって、クラブで踊りました。


    そして今日もいそいそと村へ‥‥。

    すると、私の家の前にカエルのサムが立っていて、
    「なにも聞かず、だまってオレに
    ついて来てくれ!」
    なんて言うんです。

    え、なに! なに?
    また誰かが引っ越すの??
    (最近、いろんな子が引っ越していって、
    若干トラウマになっています)

    えっ、待って、
    どこか行くならせめて着替えさせて〜〜!

    着いたのは、サムの家でした。
    導かれるままドアを開けると、


    大きな声(文字)で
    「ハッピ〜〜 バ〜スデ〜〜!!」と‥‥


    ‥‥うそ。
    まさか、ほんとに???


    きょう9月1日はほぼ日手帳の発売日で、
    会社が一年で一番あわただしくって、
    朝から社内の誰もが、
    すっっっごくバタバタしている日。


    だから私も、
    毎年じぶんの誕生日のことなんて、
    頭もすみっこのほうに置いていたんです。


    だいたい毎年、
    1日が終わって日付が変わって
    ベッドに入ったころに、
    「あ、誕生日だったなぁ」と、
    しみじみ実感するというか。


    なのに!
    ことしは、だいすきなサムが、
    ショコラが、アルベルトが、
    わたしのために部屋を飾り付けて、
    歌をうたってくれて‥‥
    (これがメールだったら
    ここに涙マークの絵文字を10個挿入したい!)


    いそいで三度笠を脱いで、
    いつものギリシャファッションに着替え、
    涙を隠すための
    巨大なサングラスをかけました。


    そして、みんなに見守られながら
    ねがいごとを言って、
    ローソクを吹き消しました。


    ねがいごとは、
    「ギリシャ村がいつまでも
    しあわせな場所でありますように」です。


    みんなありがとう。
    あらためて、7月は長い間、
    不在にしていてごめんね。


    みんながたのしく祝ってくれて、
    しあわせな36歳のスタートがきれました。

    2015/09/01 15:38

  • プロレスリング

    たいして働いてないのに昇進しちゃった
    新米インテリアコーディネーターの
    あさみです。

    今日は、新規のお客さまから
    「家にプロレスリングを作って
    みんなに熱い闘いを見せてあげたい」
    という要望を受けました。

    プロレス‥‥。
    調べたら、弊社の持ち物リストには
    本格的なプロレスリングがありました。

    でも、なんか、危険ですよね。
    プロの試合ならともかく、
    一般家庭にリングを用意して、
    お客さまが怪我でもしたら‥‥。

    「おたくの建てた家から
    血まみれの人が出てきたわよ」
    なんて噂がたっちゃったら、
    もうこの業界でやっていけません。

    うーーん‥‥あ、そうだ!
    私も子どものころ、部屋にマットレスを敷いて
    プロレスごっこをしてたっけ‥‥。
    あれは痛くなかった!

    と、いうわけで、マットレスに近い
    シンプルなベッドを6つ並べ、
    即席のリングを作りました。
    実際にその上で転がってみたのですが、
    ちっとも痛くありません。

    また、地面に落ちても痛くないように、
    周りには花を敷き詰めました。
    コスモスは意外と丈夫なので、
    何度人が落ちても、きっと大丈夫でしょう。

    「これで完璧!」と、自己満足に浸っていたら、
    背後に、すなお村長が立っていて、
    信じられない発言をしてきました。


    「葬儀会場でも作っているんですか?」

    な、な、なんて失礼な‥‥。

    「プロレスの試合会場ですよ。
    ほら、ちゃんと観客席もあるでしょう」



    「セレモニーホールの参列者席かと思いました」

    ‥‥思わず、
    「ちょっとリングに上がってくれる?」と
    言いそうになりましたが、
    ぐっとこらえました。
    私はこの業界では新米なんです。

    ベッドと花しかないから
    そんなふうに思われるのだろうか。
    そこで、トロフィーとマスク、ゴングを用意して、
    初代チャンピオンの写真を飾りました。

    これで、かなり
    プロレスリングっぽくなりました!

    お客さまも喜んでくださったので、
    一安心です。

    でも、なぜかプロレスをやらずに、
    お花の水やりをはじめるお客さま‥‥。

    あれ、なんかキャラ変わってません?
    熱い闘いを見せたい、とか言って
    血をたぎらせていたのに、
    すっかり園芸愛好家のような風情に‥‥。
    そのあと昼寝してるし!

    ま、いいか。
    ギリシャ村も、この街も、
    どこも平和がいちばんです。

    2015/08/31 17:22

  • 日報より

    新人インテリアコーディネーターとして
    修行の日々を送っています。
    たぬきハウジングでは、
    仕事を終えたあとに
    日報を書くことを義務付けられているので、
    ここにも日報風に書いてみたいと思います。

    【8月27日(木)くもり】

    入社3日目。
    朝、店の外に出た瞬間、
    うさぎの姿をしたお客さまが
    「チョコに囲まれた休日を過ごしたいな!」と、
    つぶやいておられましたので、
    店内にご案内しました。
    そして、そのまま私が
    担当させていただくことになりました。

    チョコに囲まれたい‥‥
    そういう依頼は初めてでとまどいましたが、
    シンプルに考え、立地場所として
    「チョコが溶けない寒い地域」を
    ご提案させていただきました。

    ご快諾いただいたので、
    さっそく、雪の降る場所に家を建てました。
    そして、家を建てている間、
    ふと、こんなことを思いつきました。

    ‥‥そこまでチョコがお好きなら、
    カカオを栽培して、
    チョコを自分で作れるようにしてあげたら、
    ずーっとチョコに困らない暮らしが
    できるのでは??
    弊社が持っている観葉植物の欄には、
    カカオの木もあったし‥‥。

    すぐに「カカオの育て方」と
    「カカオからチョコレートを作る方法」
    をスマホ検索しました。

    当然ながらカカオは熱帯の植物です。
    寒い地域での栽培は難しいかもと思いましたが、
    よく調べてみると、
    温室栽培をしているところもあるそうです。

    思い切って、
    お客さまの家を温室にすることにしました。

    室内の温度と明るさを保つため、
    エアコン、照明、スポットライトを設置。
    床には収穫用のバケツ。
    そして、カカオ豆を焙煎するためのガスレンジ。
    (チョコをつくる過程で焙煎します)

    庭には、チョコレートフォンデュや、
    チョコレートケーキなどをふんだんに並べ、
    その中心に、憩いのソファを用意しました。
    カウチポテトならぬカウチチョコです。


    栽培がうまくいったら、
    こうやって、チョコを好きなだけ料理して
    食べられます。

    そのハッピーなイメージを維持したまま、
    カカオの栽培に励んでいただきたい、
    そんなふうに考えたのです。

    寒い地域を選んで大正解でした。
    庭にチョコを置いていますが、
    しんしんと降る雪が
    保冷剤としての役割をも
    果たしてくれるんです。

    完成した家をみたお客さまは
    予想以上に喜んでくださいました。
    にこにこしながら、
    カカオをフライパンで
    焙煎しはじめたのです。
    そのときのお客さまの
    嬉しそうな顔が忘れられません。

    部屋中に充満する幸せの香り。
    ちなみに、
    カカオの学名はテオブロマ・カカオ。
    ギリシャ語で「神様の食べ物」
    っていいます。
    (ギリシャ村にも植えようかしら)

    インテリアコーディネーターになって
    よかったなぁと思う瞬間でした。

    (日報より)

    2015/08/28 00:00

  • 今日だけで3案件もこなしました。

    たぬき不動産の新入社員として、
    インテリアコーディネーターとしての道を
    歩みはじめた私。

    今日は学校の設計を任されたのですが、
    こういうのって私、
    つくづく向いてないんですよ。

    最初はまあ、楽しいんです。
    でも、同じ机を規則的に並べ、
    同じ椅子を規則的に並べ‥‥って操作してると、
    だんだん激しく面倒になってくるんです。

    逆立ちしたってにはなれない。

    あの方は、本当にすごいです。


    そんな私なので、
    「学校をつくってほしい」という依頼がきたものの、
    壁紙と床板を選んだだけで力尽きました。
    そこで適当にぽんぽんぽんぽん、と
    机や椅子を置いて
    「ハイできましたーー」って言ったんです。

    すると、みんなが集まってきました。
    学校を楽しみにしていた先生や
    子どもたちです。

    その後の光景は、衝撃的でした。


    先生が‥‥先生が、
    生徒が1人もいないほうを向いて
    授業をはじめようとするんです。
    (あぁ、私が教卓の向きを
    逆向きにしてしまったせい‥‥!)

    子どもたちはお行儀よく座っています。
    しかし、机のない子もいます。
    たった1人、遠く離れた場所で
    ポツンと座っている子もいます。
    (あぁ、私がなぜか
    あんな遠くに椅子を置いたばかりに‥‥!)

    「‥‥ということで、
    先生が言ったこと、わかりましたか?」

    あ、先生がまたしゃべってる。
    もうやめて先生。
    そっちには生徒いないから!

    これは‥‥いけない。
    私が過ごした小中学校は
    こんなシュールな光景ではなかった。
    私は、ふかく反省しました。

    そして、ここをギリシャ村だと思って、
    もっと真剣に依頼を受けることに決めました。

    そんな思いで引き受けたのが、
    以下の2つの依頼です。


    1人目のお客様は、
    カンガルーのマミィ様でした。

    「子どもがのびのび過ごせる空間がほしい」
    と、おっしゃいます。

    そこで、ちいさな島のような
    空間を用意して、
    いろいろな家具を外に置いて、
    のびのび過ごせる空間づくりを
    目指しました。

    イメージは夏のギリシャです。
    (ギリシャの夏は、
    食事はだいたい屋外でとります。
    雨が降らないので
    屋外のソファやベッドで
    過ごすのも気持ちいいんです)

    親子で海に入って泳いだら、
    ジャグジーに入って体を温め、
    潮風を聴きながら、
    のんびりとシエスタ(お昼寝)ができます。

    これ、なかなかいいんじゃないでしょうか!
    お客様にも喜んでいただけたし、
    満足です。


    調子にのった私は、
    2人目のお客様の依頼も
    「まかせてください!」と
    引き受けました。

    豚のハカセ様は、
    「ヒミツの研究室」がほしいと
    おっしゃいました。
    研究室っていうからには
    室内をそのように‥‥
    と思ったのですが、
    ギリシャに傾倒している私は、
    ついつい家具を
    屋外に置きたがるクセがあります。


    そして‥‥私なりの
    「ヒミツの研究室」が完成しました。

    ‥‥あれ、なんかちがう。
    激しくちがう。
    ピンクと白で揃えたせいか、
    ちょっと別のニュアンスが
    混じってしまったような‥‥。

    お客様はきっと真面目な
    「ヒミツの研究室」を望まれたのに、
    これじゃ、「ヒ・ミ・ツの研究室(ハート)」だ。

    でもなぜか喜んでもらえてるし、
    いいかな‥‥。

    修行はまだまだ続きます。

    2015/08/26 23:29

  • はじめました!

    まわりのみんなが
    ハッピーホームデザイナーがおもしろい、と
    すすめてくれるので、
    ついに私もはじめました!

    (もちろん、村長業も続けます)

    でもなぁ、私、
    ギリシャ村の村長だし、
    ギリシャのインテリアにしか
    興味ないのだけど、
    そんな私が、
    インテリアコーディネーターの仕事なんて
    務まるのかなぁ??

    若干の不安を抱えつつ、
    たぬきハウジングに入社しました。

    名前はギリシャ村での名前と同じ、
    「あさみ」です。
    (ギリシャ帰りで日焼けしています)

    さっそくお客様がいらっしゃいました。
    第一号は、犬のキャラメル様でした。

    なになに、家を建てたいと
    おっしゃっている‥‥。
    そして、
    「本に囲まれた暮らしがしたい」と‥‥。


    本に囲まれた暮らしということは、
    つまり、マンガ喫茶のような
    部屋にすればいいのかしら?
    マンガ喫茶なら、
    私も通いつめていた時代があり、
    熟知しております。

    さっそく作業にとりかかります。

    両面使える本棚を
    たくさん置いて、
    人が通れるスペースを確保して、完成!


    めいっぱい本を
    読んでいただける部屋ができました。


    キャラメル様の反応が
    心配でしたが、
    予想以上に喜んでいただけて、
    とてもうれしいです。

    (なるほど、
    こんな感じでやればいいのか‥‥いいのか?)


    不安を抱えつつ、
    インテリアコーディネーター修行、
    がんばります!

    2015/08/25 22:54

  • サムの誕生日

    村の掲示板を
    長い間みていませんでした。

    久々にチェックしてみよう。
    どれどれ‥‥

    えっ! きょうはサムの誕生日!?

    サムは頼りになるカエルで、
    長く不在にしてしまった私に
    「おめぇのペースでやればいいよ」と
    言ってくれるやさしい存在です。

    サムのやさしさについては、前に
    こちらの記事にも書きました。

    そんなサムの誕生日を、
    夜になってから気付くなんて!

    急いでサムの家にむかうと、
    狼のツンドラがいました。
    猫のショコラは、ずっと外をうろうろしていて、
    なぜか中に入ろうとしません。
    (これは複雑な三角関係なのかもしれないな‥‥)


    サムに会った瞬間、
    自分がプレゼントを持ってないことに
    気づきました。
    これはまずい。
    私は一度サムの家を出て、
    商店街にプレゼントを買いに走りました。
    でも、夜なので、
    すべてのお店が閉まってます。

    困りました。
    第一、サムは何が欲しいんだろう‥‥。
    カエルは普段、何を食べているんだろう。

    私はネットで、

    「カエル えさ」

    と打って検索してみました。

    すると、ハエとか、ゴキブリとか、
    ホタルの幼虫とか、
    気持ち悪い答えがでてきました。
    それも生きたままの状態がベストだとか。
    うーーん‥‥
    サム、ごめん。
    虫が嫌いな私には無理だ。

    あれこれ考え、
    インテリアグッズとか、いいかも。
    サムの家にはベッドがないし‥‥
    と考えていたら、ハタと気づきました。

    たしかサムの家
    (パーティ仕様に飾りつける前)には
    池があった‥‥
    風流を気取っているのかと思ったけど、
    じつは池が寝床なんだ!カエルだし。

    ますます答えがでません。


    結局、渡したのは、
    手持ちの
    「キャプテンの帽子」です。

    目が上のほうについているサムが
    帽子をかぶったら、
    いったいどのようなことになるのか、
    みてみたかったからです。
    (そんな理由で渡してごめん、サム)

    喜んでくれたけど、かぶってくれるかなぁ。
    かぶってくれるといいなぁ。

    2015/08/24 16:17

  • 再会とお別れと模様替え。

    森に復帰した日、ちょっと気がかりだったのが、
    村民のアルベルトを見つけられなかったこと。
    アルベルトは、「〜だよぉ」が口ぐせの、
    かわいいワニの男の子。
    女であるところの私に、
    男子用トイレをくれたりするアルベルト。
    私が誕生日プレゼントにあげたテレビを
    速攻売り払ったりするアルベルト。
    あぁ、アルベルトに会って癒やされたい。

    そう思っていたら、いました!
    前方からぽてぽてと歩いてきました!
    久しぶり、アルベルト!

    「もうちょっとで顔をわすれるところだったよぉ!」
     
    (あぁ、そうだよね、長い間不在でごめん。)

    「ぼくってこうみえても、わすれっぽいんだぁ〜」

    (いや、そのとおりにみえるけど‥‥。)

    いいなぁ。この独特の、ほわんとした感じ。
    久しぶりに会えてうれしいです。

    私が帰った日、反応はそれぞれで、
    怒って心配してくれる村民、
    寂しかったと伝えてくれる村民、
    マイペースでやんなよ、と
    おおらかに言ってくれる村民、
    どんな言葉もそれぞれに思いやりがあって、
    とてもうれしかったです。

    さて、留守のあいだに大きく変わったことがありました。
    つばめのツバクロが引越してしまっていたのです。
    スポーツ好きな彼のリクエストで
    スタジアムライトを建てたこともあったなぁ。
    ツバクロは野球がやりたいのか、と思って、
    ライトの周りの木をかたっぱしから切って、
    広い原っぱを作ったのに、
    ついぞ野球をやっている姿が見れなかったなぁ‥‥。

    引っ越すことも知らず、お別れもできなかった。
    ごめんなさい。
    このライトをみるたび、ツバクロを思い出すよ。
    どこかの村で元気でいてほしいです。


    寂しい気持ちで歩いていたら、
    茂り放題になってしまった竹藪のなかで、
    らくだのローランを見かけました。
    壁紙と床の模様替えをしてくれるローランです。
    ローランの好みで部屋をコーディネートしてくれますが、
    私はこのときこのときも、
    ローランの選んだチョイスに激しく抵抗してきました。


    どうせ今回も気に入らないんだろうなぁ‥‥
    と思ったのに、なぜかなぜか、
    またまたお願いしてしまったんです。


    すると、あれれ、なんということでしょう。
    今回はちょっと‥‥良い、かも。
    なんだかちょっとだけ、ギリシャっぽいような。
    どこがどうとは言えないのですが、
    現地でこんな雰囲気の部屋を
    みたことがあります。
    (ほんとはエーゲ海の島みたいに
    部屋も真っ白なほうがよいのですが、
    ただの白でいいなら、
    ローランに頼まなくても‥‥という感じなので)

    ちょっと気に入ったので、
    しばらくこのまま行こうと思います。

    お部屋が変わると気分も少し変わりますね。
    みんながやりはじめてる
    ハッピーホームデザイナー、
    私もやってみようかな〜。

    2015/08/17 15:57

  • 復活

    森から離れてしばらく経ちました。
    個人的なことで
    落ち込むできごとがあり、
    どうしても森に帰ることが
    できなかったのです。

    いつものように森に行けば
    絶対に楽しいはず、
    そうわかっているのに、
    楽しい、を受け入れる心の隙間が
    1ミリもないような時期。
    そんな私の前に、あの方が現れました。

    ある日、現実世界で、
    ぼんやりと乗っていた山手線の、
    車内のモニター画面
    (天気予報とか広告が流れるあれ)に、
    突然、秘書しずえの姿が映ったんです。

    しずえは乗客たちに、マニアックな
    ウミガメのクイズを出していました。
    ウミガメの話なのですが、
    私にはしずえが
    「村長、いいかげんに戻ってきてください」
    と言ってるように思えました。


    翌日、ひさしぶりに森へ帰ってみることにしました。

    私が森へ帰った日、
    村の住人たちがやさしい声を
    たくさんかけてくれました。

    あぁ、なんでもっと早く
    戻ってこなかったんだろう。
    と思いました。


    園芸ボーイのレイジにいたっては、
    村の雑草が生えすぎたショックで
    気絶していた、と訴えてきました。


    あぁ、申し訳ない。ごめんね。
    そうだ。私は村長だったんだ。
    みんなに心配かけてたらだめだ。
    村人を気絶させちゃうなんて、ありえない。
    しっかりしなくちゃ、と思いました。

    レイジの提案で、
    その日は一緒に草抜きをしました。

    何も考えずに雑草を抜いていたら、
    ちょっと元気がでてきました。


    他の村の、
    すなお村長、カピ村長、
    しらす村長も、
    私が森へ帰ったと知って、
    ギリシャ村へ遊びに来てくれました。


    まず、すなお村長が
    いつものクラブ通いに
    付き合ってくれました。

    そして、いま思えば、私は、
    やけになっていたのでしょう。
    その日、気分転換をはかるつもりで、
    商店街で買い物をしていたら、
    ぜんぜん欲しくない
    変な帽子や服ばかり買ってしまって、
    最終的に
    とんでもない姿になってしまったのです。

    すると、すなお村長も何かを察したように、
    無言でどこかへ行き、
    私を上回る変装をして戻ってきました。
    さらに、カピ村長も、しらす村長も‥‥。
    みんな、やさしいなぁ。

    (誰が誰だかわかりませんが、
    いちばん最後の写真が
    変装をといた姿です)

    その不気味な4人で、
    南の島に遊びに行きました。

    ボートに乗りこんだ我々は
    鬼ヶ島の鬼か、
    海を荒らす妖怪か、といった風情です。

    ほのぼのとは無縁の姿をした4人で、
    ひたすら、
    ほのぼのと遊びました。

    4人で借り物競争をしたり、
    セミとりツアーに参加したり。

    あぁ、こんなふうに何も考えず、
    こどものように遊びつくせる
    「どうぶつの森」ってやっぱりすごい。
    ただプレイしているだけで
    どんどん癒されている自分に気づきました。

    私が森に帰れずに、
    現実世界をぼーっと生きていたときにも、
    森の時間はとまらず、
    普通に流れているということが、
    いまさらながら新鮮でした。
    不在中に雑草や竹林で荒れ放題になった村を
    徹底的に掃除できるのも、
    リハビリのようでうれしいです。

    ずいぶん不在にしてしまいましたが、
    ふたたび村長として
    楽しくプレイ再開したいと思います。

    2015/08/14 13:19

『とびだせ どうぶつの森』とは?

どうぶつたちの暮らす森の一員となって、毎日、たのしく過ごします。じぶんの部屋を広くしたり、家具をそろえたり、着替えたり、釣りをしたり、化石を掘ったり、おしゃべりしたり、ほかの人の住む村に電車で遊びに行ったり‥‥。1年365日、リアルタイムに時間が流れるなかで、のんびり過ごすもよし、目的に向かってがんばるもよし。ニンテンドー3DS用ソフトとして2012年に発売されて以降、長く売れ続けているゲームです。

とびだせ どうぶつの森

発売日:2012年11月8日
希望小売価格:4,571円(税別)
プレイ人数:1人(通信プレイ時2〜4人)