ほぼ日のハサウェイです。
私の中でヴァイオリンのイメージは、
いつまでたってもきれいな音が出ない
ドラえもんの「しずかちゃん」のイメージでした。
一生懸命練習をしているのに、
音がぜんぜん出ない。
つまりヴァイオリンとは演奏のハードルがとても高く、
見た目も木製の美しい曲線で高尚な感じがするし、
価格帯も高価で、
アコースティックギターに比べると
「挑戦しづらい」
「弾けるまでが地獄・鍛錬」と思っていました。
2回目のレッスンで藤井先生がとてもフランクに、
「さあ、弾いてみよう!」と言いました。
え!もう? とギョッとしつつ、
見よう見まねで1弦を弾きます。
あれ? もう音が出た!
しかもそんなに汚い音ではない!
そうか、ヴァイオリンはコツコツやれば
弾けるようになるものかもしれない。
演奏をされているみなさんにとっては
当たり前のことかもしれませんが、
これに気がつけたことは
ヴァイオリンと私の距離がぐぐっと縮む、
大事なきっかけだったように思います。
私の中で勝手にできあがっていた
ヴァイオリンへの高い、高いハードルが、
走って飛び越えられるくらいの高さになりました。
まるでハードル走のように、
いくつものハードルが
バーっと目の前に広がる気分でした。
先生はテンポをゆるめることなく、
次々と新たなことと課題を伝えてくれます。
発見、練習、発見、練習。
おどろいて、よろこんで、
難しくて、でもチャレンジする。
そんなことの繰り返しです。
無理難題ではないので、
やろうとする意欲もわきます。
そして、小さいのだけど
なおさないと引っかかってしまう
癖が少しずつみえてきます。
たとえば、わたしの場合は
弦を持つ小指がぴーんと張ってしまいます。
「ふわっと触れる程度に」と言われるのに、
意識しているのに、
いつの間にか硬直しているのです。
あとは左手をいいかたちで添えられない、など。
難しい。
人の意識とは‥‥など、
いろんなことを考えてしまいますが、
もっと気持ちよい音を鳴らしたいです。
先日ほぼ日のTOBICHIで
伊丹十三さんの展示があったのですが、
幼いころから楽器をたしなまれていたそうで、
とてもすてきなお写真が
TOBICHIを飾っていて見惚れました。
私もはやく、
ヴァイオリンが似合う女になりたい!