ステキなお店がよりステキになるように。
そのお店にふさわしい装いをして、
レストランに華を添える。
ゴージャスなシャンデリアが
天井からぶら下がっているような
キラキラしたお店だったら、
アクセサリーもタップリと、
おもいっきりのおしゃれをして。
友人の家の居心地よいリビングルームのような
雰囲気のお店だったら、
明るい色のカシミアのカーディガンなんかを羽織って。
レストランのインテリアと互いがひきたてあうような
ベストマッチができたときには、
気持ちがスッと明るくなったような気がする。
お店の人にもその気遣いは伝わって、
よいサービスを受けることができたりもする。
だからレストランにはじめていくとき。
どんな装いをしていけばいいでしょうか?
とさり気なく聞く。
「ご婦人はイブニングドレスを、
殿方はシルクハットをお召いただき‥‥」
とかってもし言われたら、
かなりドッキリいたしますけど、
「くつろいだ装いで結構ですよ」とか、
「おしゃれをされていらっしゃる方がおおございます」
とかって、ヒントをもらえるコトもある。
自分が何度か行ったことがあるお店に誰かをさそうとき。
そしてその人にとって、
そのお店を訪れる最初のチャンスだったりするとき。
そっとひとこと。
「あそこのお店は
ちょっと気合をいれなくちゃいけないんだよ‥‥、
だからボクはひさしぶりに
ネクタイしめようかって思ってるんだ」とか。
「今度のお店にいくと、
まるで友達の家にお呼ばれしたみたいな
気持ちになるんだよ‥‥、
だからこの前買った新しいセーターの
お披露目の場所にしようかって思ってる」とか。
相手が着ていくものをイメージできるような
ヒントを言ってあげるとみんなが、シアワセになる。
そしてその装いの一部に「香り」があるんだってコトを
ボクは、そのときエマから教わった。
彼女曰く。
テーブルとテーブルの間隔がユッタリしている。
あるいは個室。
つまりプライベートな空間に限りなく近い場所で
食事をたのしめるレストランであれば
香りをたのしむ自由がそこにはあるのね。
特に暗いところにいると、香りに対する感度が高まる。
だから料理の香りと香りの間に、
その場にふさわしい香りを挟んでみんなでたのしむ。
そんな贅沢が許されるのよ‥‥、と。
そしてその日がそんな日でした。
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