「大切なお客様のおもてなしを考えているのですが、
隣のお席との間隔のユッタリしたお席が
あればと思っているのですけれど」
プライバシーを大切にしたいという意思表示です。
お見合い接待に適したお店は、通路が広くできているもの。
隣のテーブルの会話が耳を澄ませなくても
聞こえてくるようでは、
自分たちの会話も隣のテーブルに筒抜けだということ。
声が筒抜けにならない距離感のみならず、
他のお客様と直接目線が合わないような
テーブル配置の配慮をしている。
飾り気の無いシンプル過ぎるインテリアでは、
そこに座っているお客様たちが
唯一の装飾品の役目を果たす。
人の目というものは、どんなところに置かれても
目立つ何かを探すようにできているモノ。
だからおしゃれが映えるシンプルモダンなお店は
お見合い接待には絶対不向き。
立派な額の絵。
派手な壁紙。
意匠を凝らした柱やテーブル、そして椅子。
隣の人を見なくてすむよう、
目のゴチソウが飾り立てられたお店の中なら、
お客様が装飾品の役目を果たす必要がない。
まぁ、もっと直接的に
ついたてだとかで目線が隣のテーブルに向かぬように
なっているお店もありはします。
個室というのがならば最適かというとこれがご注意。
「個室をご用意いただきたいんですが」と言って予約をし、
これでプライバシーをたのしむことができると
思って行ってみたら、小さな小部屋。
壁一つ向こうには隣の小部屋のテーブルが置かれてあって、
そこの会話が筒抜けだったなんて、
笑うぬ笑えぬ状況に陥ることがあったりもする。
テーブルとテーブルの間がユッタリしていて、
会話や視線に邪魔されぬところで
おもてなしをしたいのです‥‥、
というコトを正しく伝える。
それと同時に
「大きなテーブルを
ゆったり使わせていただきたいのですが」
とつけくわえてみます。
これはおもてなしするお客様とワタクシたちは
まだ親密な関係ではないのです‥‥、という意思表示。
インターネットでお店の情報が
容易く手に入るようになった今。
いい接待をしようと、
そこにでているメニューの値段や客単価、
あるいはお店に対する評価得点をたよりに
接待レストランを選ぼうとする人たちを多く見受ける。
手がかりとしては悪くない。
けれど、例えば同じビルの中に出店しているお店が
2軒あるとしましょう。
どちらもビルのワンフロアーを占めていて、
つまりお店の大きさは同じサイズ。
客席の数を調べて、その片方が80席、
もう片方が110席だとしたらまず、
80席のお店の方に電話をかけます。
ココで述べた、通路が広くてテーブルサイズが大きいから
同じ面積で少ない客席しかとれなかったと推察できる。
電話をします。
ときに厨房やバーの面積が以上に大きく、
それで席数が少ないお店もあるので必ず電話で確認。
先に挙げたような質問をいくつかしてみて、
その答えが満足できるモノだったらば、そこを選びます。
結果はほとんどはずれなし。
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