編集作業が軌道に乗ったかな‥‥というところで
年が明けました。
本来ならすでに校正時期のはずが、
入稿をそれぞれが引っ張っていました。 |
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1月12日
最後に原稿を入れたのは糸井重里でした。
今回の特集の扉ページには
糸井の書き下ろした文が掲載されます。 |
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それぞれの粘りが効いて、
どんな仕上がりになったのか‥‥は、
本屋さんで手に取るまでの
おたのしみでございます。
(この記事を書いている時点では、
我々も、まだ校正刷りしか見ておらず、
綴じられたものは手にしていません)
ただひとつ、実感として思ったのは
もし我々ほぼ日だけで
吉本さんの雑誌を作ったら
ぜったいにこうはならないということです。
この正体は何なんだろうと、
編集中、総研さんとも
幾度となく話していました。
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我々もよくほぼ日っぽいね、と
言っていただくことがあります。
BRUTUSっぽい、というのは、
どういうことを言うのでしょうか。 |
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今回のBRUTUS、パラパラめくっていただくと、
ちょっと気づくことがあるかもしれません。
「次のページのタイトルとリードが
前のページの最後に入り込んでいる」
という箇所があるのです。
これは、新しい形かもしれない、と
総研さんはおっしゃっていました。
さて。ちょっと時間は遡りまして、
2009年の晩秋です。
編集チームは、 写真家の操上和美さんとともに
吉本隆明さんのおうちを訪れました。 |
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11月30日
吉本隆明さんの家の近所の
イチョウはまっ黄色。
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この特集の最後には、 操上さんの写真とともに、
糸井重里による
吉本隆明さんの1万字インタビューが
掲載されています。 |
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いままで、吉本隆明プロジェクトや
「ほんとうの考え」で
少しでも吉本さんの言葉に
ふれたことのあるみなさんは、その
「ぼんやりした吉本さんの迷路」を、
BRUTUS流の、
向こう岸から触れていこうとする視点や
詳細なガイドをもとに、
もういちど歩く体験ができるかもしれません。
特集の扉ページの文で、
糸井重里が吉本さんを
考えるという海のまん真ん中で、
立ち泳ぎをしているような
と表現しているところが出てきます。
吉本さんは、その海で泳ぎながら、
どこかに向かおうとしているわけでは
ないのかもしれません。
ただずっと、そこであきれるくらいに
立ち泳ぎをつづける吉本さんがいる、
というイメージを持つことは、
なんだか勇気が出るなぁと思います。
これで、BRUTUSとほぼ日の
「いっしょに作った話」はおしまいです。
ありがとうございました!
「ほぼ日と作った、吉本隆明特集」の詳細は
こちらでごらんいただけます。
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