ノリスケ |
アメリカン・エキスプレスはカードの色で
限度額が決まるんじゃなくて、
実績による与信が個人で極端に違うのよね。 |
ジョージ |
ああ、ロスチャイルド家。 |
ノリスケ |
ロスチャイルド家の
アメリカン・エキスプレスって(笑)、
伝統的にグリーン(基本カード)なんですって。
何なのそれ? どういうこと?
プライド? |
ジョージ |
違う。年会費がもったいないから。 |
ふたり |
さすがー! |
ジョージ |
だって、ロスチャイルド家って、
新聞に入ってくる折込広告の裏っかわを、
メモ帳に使ってるっていう
伝説のある人たちだからね? |
ノリスケ |
さすがー! |
つねさん |
すごい。倹約主義みたいなもんだ。 |
ジョージ |
一族総資産が、おそらく日本の
三菱UFJファイナンシャルグループと
同じくらいの人たちよ? |
ノリスケ |
だけど、広告の裏っかわだし、
グリーンのアメリカン・エキスプレスなんだ。 |
ジョージ |
それで節約されて何が行なわれるか
わからないけれども、
やっぱり節約って気持ちいいんじゃない? |
ノリスケ |
そうだと思う。それが好きなんだと思う。 |
つねさん |
そうだよね。節約する人、そうだよね。 |
|
ジョージ |
僕ほら、おぼっちゃま学校行ってたじゃん。
すると、ほんっっっとにほんものの
おぼっちゃまって来るのよ。 |
ノリスケ |
そうなんですってね。あの学校は。 |
ジョージ |
あのー、某日比谷のホテルのオーナーの
息子とかね。来るのよ。
するとね、こいつらってね、
平気で小旅行の会費だとか、
あるいは食事会のワリカンだとか、払わないの。 |
つねさん |
ほう。 |
ジョージ |
‥‥で、なんで? って言ったら、
「もったいないから」って言うんだよ。 |
つねさん |
ワリカンを、もったいないじゃないよね、
なんか(笑)。 |
ジョージ |
払うもんでしょ? ところがね、
ワリカンなんて払わなくっても、
他の機会でごちそうしてるしさぁって言うの。 |
ノリスケ |
ああ‥‥。 |
ジョージ |
だから、こんなのみんな、払っといてよって。
確かに一理はあるのね。
しかも、金がないから払わないんじゃない、
っていうのは、みんな知ってるわけじゃん。 |
つねさん |
なるほど(笑)。 |
ジョージ |
心おきなくケチになれるわけね。 |
つねさん |
へえ。 |
ノリスケ |
楽しいんだろうなあ。 |
ジョージ |
そう思う。そう思うよ?
だって、そいつと一緒に、
例えば料亭とか行くと、
予約も何にもしないでふらっと行って、
一番おいしいもの食って、
金も払わずに帰ってくるからね! |
ノリスケ |
っはー! |
つねさん |
小学生の時の君みたいなもんだ。 |
ジョージ |
あららららららっ!
そんなこともあったかもしれなあい。 |
ノリスケ |
小学生でそんなことしてたの(笑)?
一人でレストラン行って?
‥‥あ、前聞いたね。本屋さんに行ったら
持って帰っていいと。 |
ジョージ |
僕は、寿司屋でみんなをおもてなししたの(笑)。 |
ノリスケ |
小学生が(笑)? |
つねさん |
いやな奴なんだよ! |
ジョージ |
そのお返しに、写真屋の息子が
鉄板焼き屋にみんなを招待して(笑)、
ごちそうしたの(笑)。 |
ノリスケ |
小学生が? |
つねさん |
小学生が(笑)! |
ジョージ |
それを見ていた下駄屋の息子が、
フランス料理屋でみんなをおもてなししたの。 |
|
ジョージ |
で、2ヶ月くらしてからかなぁ?
‥‥学校で、おもてなし禁止令が出たの(笑)! |
ノリスケ |
あはははは! まあ、不思議な条例(笑)。 |
つねさん |
(パンパン!と手をうつ)
それは初めて聞いた(笑)! いいなあ。 |
ジョージ |
父兄呼ばれて。 |
ノリスケ |
おたくのおぼっちゃん、
おじょうちゃんたちが(笑)。 |
ジョージ |
こうしたことが
流行り始めているようですけども(笑)。 |
つねさん |
あははは! |
ジョージ |
絶対これからはしないでください、と。
それを聞いてきたおふくろが、
「あんたやったんじゃないでしょうね」
って言うから、
「僕がたぶん最初だと思う」って言ったら、
「えらいっ! 初めてはなんでもえらいの!」 |
つねさん |
ぐはははは!(拍手) |
ジョージ |
「でもね、ばれるようにやっちゃだめよ」
って言われた。 |
ノリスケ |
素敵なお母様、当時から。 |
つねさん |
さすがジョージ・ママ(笑)。 |
ジョージ |
んで、センチュリオン・カードは、
やっぱりもったいないんだもん。会費。 |
ノリスケ |
でもなあ、見たいんだけどな。
センチュリオン・カード使うとこ(笑)。
だって人生にそんな人、いないでしょう?
関わる人で、そんなカード持ってる人なんて。 |
つねさん |
いない、いない、いない。 |
ジョージ |
今度考えようかな。 |
ノリスケ |
電話するだけだから、
つねさん電話してあげて! |
つねさん |
「ジョージでございます(ものまね)」(笑)。 |
ジョージ |
プラチナ、センチュリオンは、
家族カードが出せるんだよね。 |
ノリスケ |
そうそうそう。無料なんだよね。
しかも、生計をひとつにしていれば
同じ名字じゃなくても大丈夫だと
聞いたことがあるよー。 |
つねさん |
やったー! 家族になろうぜ! |
ノリスケ |
ぼくたち、家族、家族! |
つねさん |
ねっ。やーい(笑)! |
ジョージ |
‥‥(無視)。 |
ノリスケ |
聞いてない(笑)。 |
ジョージ |
電話かかってくるんだよ。年に1回。 |
ノリスケ |
「アメリカン・エキスプレスの
使い心地はいかがですか」って? |
ジョージ |
「楽しませていただいてます」って言うと、
「パートナーカードはまだよろしいですか」って。
それはコーポレートカードのことなんだけど、
会社でつくると、社員の人とかに出せるんだよ。
そうすると、経費、誰が何に使ったって
手元で管理できるんで、便利なんだよね。
でもさ、発行するだけじゃないもん。
払うのも僕だもん(笑)。
それでね、アメリカン・エキスプレスの
いいところなんだけど、
コーポレートカードが、個人でも作れるの。 |
ノリスケ |
それはすごいね。
日本のカードでないんじゃない? |
ジョージ |
あの、たぶんこれは、
アメリカ人とのコーポレートという考え方の差で、
日本におけるコーポレートというのは
会社に属していることであり、
コーポレートカードの発行者は
個人ではなく法人でなくてはいけないけれど、
考えてみたら、英語のコーポレートって
協力し合うっていうことだから、
会社に属していなくても、
同じ気持ちで協力し合って生きている人たちは
みんなコーポレートなんでしょうね? |
ノリスケ |
なるほどね。 |
ジョージ |
で、その中心が会社であれば
会社が発行するだろうし、
あるいは一人であればその人が発行すれば
いいんじゃないの?
っていう考え方なんじゃない? |
つねさん |
ああ、おもしろいね。 |
ノリスケ |
‥‥なるほどねえ。アメリカン・エキスプレスが、
ゲイに人気がある理由が、わかるような気がする。
周りがたまたまそうなのかもわかんないけど、
しかし、さすがに、
それもらっても、遠慮して使えないよ。
‥‥あ、使うか(笑)? |
つねさん |
使いたーい(笑)。ぐははは! |
ジョージ |
この人は、使うと思う。 |
つねさん |
ふふふふふ(ふつうに喜ぶ)。 |