ノリスケ |
そうそう。ちょっと話がずれるんだけど、
アメックスのカードに
トラベルサービスってのがついてるじゃない? |
つねさん |
うん。 |
ノリスケ |
で、電話1本で手配しますっていうんだけど、
いろいろ調べてみると、
目的が決まっている人にとっては
とってもいいサービスなの。
こういう旅行がしたい、
いついつ、どこそこ航空で行って
こういうホテルに泊まりたいんだけど
取ってくれるだろうかっていう質問には、
もう素晴らしい答えが返ってくるの。 |
つねさん |
すごく的確に答えるんだね。 |
ノリスケ |
でもそのサービスを勘違いしてる人は、
イベントプランナーが
電話の向こうに待ってると考えるわけ。
で、漠然と‥‥。 |
つねさん |
「あったかいところに行きたいんですけど」
とか? |
ノリスケ |
そうそう。南の方に行きたいんだけど、
みたいなことを言うそうなの。
でもそういうのは、
やっぱり満足のいく答えは
なかなか出てこないんだって。
そりゃそうよね、
なにを求めているのかわからずに
答えが出るということは、ないものね。 |
ジョージ |
あのね、旅行代理店の営業所の店先に行くと
パンフレットがいっぱいあるじゃない。 |
ノリスケ |
うん、ある。 |
ジョージ |
で、パンフレットでものを買う人は、
受け身な消費者なの。 |
ノリスケ |
受け身な消費者。 |
ジョージ |
どなたかが考えてくれたものを、
売っていただく立場。
せっかく自分のいただいた大切なお金を
使うんだったら、売ってもらうんじゃなくて
買いたいじゃない。買いにいくのよ。
で、買いにいくものは
パンフレットにないんだよね。 |
ノリスケ |
パンフレットは参考ね。 |
ジョージ |
そう。参考。 |
つねさん |
ぴったりのものが
そのパンフレットに載ってたら、
それはそれでOKなんだよね。 |
ノリスケ |
お得! と思えばいいんでしょ。 |
ジョージ |
そうそうそうそう。
ただ、どういうんだろうな、
どういう事柄がよいヒントになって、
その人も知らないような
旅行のドアが開くのかどうかというのは、
これ、難しいとこだよね。 |
|
ジョージ |
難しいとこ。
例えば、どうだろ。東京に住んでます。 |
ノリスケ |
はい。 |
ジョージ |
あんまり遠出はしたくありません。 |
ノリスケ |
はい。 |
ジョージ |
もしかしたらチェックインが
夜中になるかもしれませんけども、
1晩ぐっすり寝ると、
朝輝くような気持ちになって
目が覚めるようなホテルを
1軒紹介してくださいって。
これね、聞く人によっては
すぐ出てくるじゃない? |
ノリスケ |
ああ、そこまで言えば。 |
ジョージ |
何とかなるね。 |
ノリスケ |
よっしゃって気になるね。 |
ジョージ |
そう。よっしゃって。 |
つねさん |
やりがいはあるよね。 |
ノリスケ |
やりがいがあるよね。うん。 |
ジョージ |
あとは東京らしいところが好きなのか、
東京らしくないところに行きたいのか。 |
ノリスケ |
東京らしさにもいろいろあって、
西新宿もあれば丸の内もあり、
浅草もあるわけで。 |
ジョージ |
うん。うん。例えばあんまり
遠出したくないんだけど、
東京の中で東京らしくない朝を
迎えたいなっていうんであれば、
都ホテルか椿山荘のフォーシーズンか
どっちかだろうね。 |
ノリスケ |
はいはいはい。都心だとはいえ、
ちょっと離れててお庭がある。 |
ジョージ |
お庭がある。で、そういう気持ちを例えば
フォーシーズンズホテルの人に
伝えるとするよね。
ゆっくりしたいんです。
東京にいるのを忘れるような一晩を
過ごしたいんですけどって言うと、
あそこにはコンサバトリースイートって
いうのがあって、ビューが何にもないの。 |
ノリスケ |
え? |
ジョージ |
お庭に面した部屋で。 |
つねさん |
ああ。庭しか見えないの? |
ジョージ |
温室つき。 |
ノリスケ |
温室? |
ジョージ |
温室っていうか、
英国の建築様式でサンルームがついた家って
あるじゃない。 |
ノリスケ |
ああ、あるある。 |
ジョージ |
で、サンルームつきの部屋があって、
そこはもうお庭しか見えない。
下手すると木しか見えないんで。 |
ふたり |
へえ。 |
ジョージ |
自分がどこにいるのかも忘れてしまうのね。 |
つねさん |
あ、おもしろいなあ。 |
ノリスケ |
へえ。 |
ジョージ |
リビングルームとベッドルームに
なだらかにつながるような形でサンルームが。
で、床が大理石張りになってるんだよね。
お願いするとそこにマッサージ用の
ベッド設えてくれて、
アロマテラピーとか受けることも
できるんだけど、そうするとまるで
私は今英国の田舎に来て
1晩旅行して帰っていくみたいな感じ、
にはなれるよね。 |
つねさん |
すごいなあ。 |
ジョージ |
でもちょっと高いの。
普通に泊まると5万円くらい
するんじゃないのかなあ。
でもそんな高い出費をして
それを求める人にとっては安い部屋だけど、
東京のダイナミックなエネルギーを
カラダの中に入れたくて
ホテルに泊まる人にとっては
最低の部屋だよね。 |
ノリスケ |
あはは。ほんとね。 |
つねさん |
安くないから。 |
ジョージ |
そう。例えば緑豊かなところから来たら、
何でこんなとこに来たんだろうって
いうことになるじゃない。 |
つねさん |
確かに。 |
ノリスケ |
ほんとね。 |
ジョージ |
ものすごいエネルギーを
カラダの中に入れながらも、
しかも癒されるような気持ちってなると、
超高層の一番上の方だね。 |
ノリスケ |
そっちの方が元気になるかも。 |
ジョージ |
パークハイアットだよね。 |
ノリスケ |
うん。よしやるぞって気になるのは
そっちかも。 |
ジョージ |
だね。 |
ノリスケ |
休暇だったらまたちょっと違うけど。 |
つねさん |
椿山荘は休暇っぽいよね。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
パークハイアットとか、
同じフォーシーズンズホテルでも
丸の内のフォーシーズンズだと
目の前が東京駅で。 |
ノリスケ |
うん。 |
ジョージ |
で、防音は確かに
きっちりしてるんだけれども、
ベッドに入って耳を澄ますと
ゴトンゴトンゴトンっていう
電車の音が聞こえるの。 |
つねさん |
ああ。 |
ジョージ |
でも、それはそれでいい風情だよね。 |
ノリスケ |
うんうん。 |
ジョージ |
で、朝起きてカーテン開けると
目の前に丸の内がバーンと見えて、
ああ、東京の真ん中にいたんだ、
っていう感じがしてね、いいかもしれない。
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