気仙沼の唐桑にある民宿「つなかん」。
ここにサウナトースターがやってきて以来、
全国のサウナ好きが集まる
ちょっとした人気スポットになっています。
このたび、そんな「つなかん」が
クラウドファンディングで支援を募り、
新しいサウナをつくることになりました。
もちろん言いだしっぺは、
つなかん名物女将の菅野一代さん。
なんだかおもしろそうな話なので、
設計担当の斉藤道有さんもお呼びして、
みんなでいろいろおしゃべりしてきました。
そうそう、いま全国で公開中の
映画『ただいま、つなかん』のことも
あわせてうかがってきましたよ。
菅野一代(かんの・いちよ)
斉藤道有(さいとう・みちあり)
美術家、
東北ツリーハウス観光協会代表理事、
DMO気仙沼地域戦略理事。
1977年、気仙沼生まれ。
宮城教育大学美術教育専攻卒業。
2001年より現代美術作品の制作発表。
震災後「3月11日からのヒカリ」や
「東北ツリーハウス観光協会」の主催をはじめ、
「気仙沼クルーカード」による
気仙沼市の地域経営や
観光のデザインにも取組んでいる。
ほぼ日のこれまでの登場コンテンツ
「100のツリーハウス」
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東日本大震災後から約10年間、
長い年月をかけて一代さんを追い続けた
ドキュメンタリー映画が完成しました!
たっぷり約2時間、
一代さんの歩みが語られます。正直に言って、それは、
元気が出る話だけではありません。
思い出すのが苦しい場面もあります。
それでも、震災をきっかけに出会った
学生ボランティアとの交流、
民宿を営む決意、
海難事故からの一歩。
明るく元気な印象が強い一代さんが
心の奥底で抱えていたものが
映し出されていて、
それは風間研一監督がそっと見守るように
カメラを回し続けたからなのだと思います。
一代さんは監督を
「かざまっち」と呼んでいました。
カメラの存在を忘れてしまうほどの
いい距離感で、
撮られたのだろうなと感じます。
一代さんに導かれるように
気仙沼に移住してきた
学生ボランティアたちの姿も、
わくわくするものがありました。ナレーションは俳優の渡辺謙さん。
音楽は気仙沼出身の
ピアニスト・岡本優子さん。
劇中、糸井重里もすこしだけ登場します。
全国の劇場情報など、
詳しくは公式サイトをご覧ください。映画『ただいま、つなかん』
監督:風間研一