『ちびまる子ちゃん』や『COJI-COJI』など
数々の名作を生んださくらももこさんの本の装丁を、
数多く手がけてきた
グラフィックデザイナーの祖父江慎さん。
長年、ともに仕事をしてきた祖父江さんにとって、
さくらさんはどのような存在だったのでしょう。
二度の機会をいただいて、
じっくりお話を聞いてきました。
第二弾は東京に巡回中の「さくらももこ展」へ、
祖父江慎さんと糸井重里で行きました。
<第一弾はこちらからどうぞ>

現在は展示入れ替えにより後期の作品が展示中です。
解説の中には前期のみの作品もございますが、
後期の作品にもつながるお話かと思います。
ぜひ展示を訪れて、実物を見ていただけたらと思います!

>祖父江慎さんプロフィール

祖父江慎(そぶえ・しん)

1959年愛知県生まれ。
グラフィックデザイナー。コズフィッシュ代表。
多摩美術大学在学中に工作舎でアルバイトをはじめる。
1990年コズフィッシュ設立。
書籍の装丁やデザインを幅広く手がけ、
吉田戦車『伝染るんです。』や
ほぼ日ブックス『言いまつがい』、
夏目漱石『心』(刊行百年記念版)をはじめとする、
それまでの常識を覆すブックデザインで、
つねに注目を集めつづける。
展覧会のアートディレクションを手がけることも多く、
「さくらももこ展」ではアートディレクションと
図録のブックデザインを手がける。
Xアカウント:@sobsin

  • 「さくらももこ展」が、 森アーツセンターギャラリーで開催中です。

    さくらももこ展

    2022年11月に高松市美術館ではじまり
    全国を巡回している「さくらももこ展」が、
    六本木ヒルズにある森アーツセンターギャラリーで
    2025年1月5日(日)まで開催中です。
    1984年に「りぼん」でデビューして以降、
    『ちびまる子ちゃん』、『COJI-COJI』などの漫画や、
    エッセイ、脚本、作詞などさまざまな
    さくらさんの作品を一気に楽しめる機会です。
    漫画の生原稿の繊細さ、
    美しさももちろん素晴らしいですが、
    さくらさん自身が大切にした小さな日常や、
    ライフステージの変化によって生まれた作品群など、
    また違った視点で、さくらさんの作品を
    楽しむことができます。
    アートディレクションをつとめたのは、
    祖父江慎さん率いるコズフィッシュさん!
    それぞれのパートのメッセージに寄り添った、
    丁寧なつくりこみは見どころです。
    展示点数は、なんと300点ほど。
    前期・後期で一部カラー原画の入れ替えがあり、
    前期は2024年11月20日(水)まで、
    後期は2024年11月21日(木)から
    2025年1月5日(日)までです。
    グッズも見逃せないものがたくさんあるので、
    時間に余裕をもっておとずれてみてください。
    詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

    画像:©さくらももこ ©さくらプロダクション