チェコの北端にヤブロネツという町がある。 チェコはボヘミアングラスのようにガラス産業が有名だが、 ヤブロネツはガラス製のジュエリーの生産で 1920-40年代に一躍世界の注目をあびた土地だ。
第二次世界大戦がはじまって以降 すっかり生産力は衰えてしまったけれど、 上記の時代に作られたヤブロネツのジュエリーは いまだにコレクターの間で人気がある。
今月ご紹介するブローチは、 まさに1930年前後に作られたヤブロネツ製のヴィンテージブローチで、 「ランプワーク」と呼ばれる、 バーナーでガラスを溶かして形を形成する手法で作られたものだ。
鮮やかな色とかわいらしいデザインに、 どんな風に使おうか想像がふくらむ。
ランプワークの鳥のジュエリーは、 ベネチアングラスの生産で知られる イタリアのムラーノ島でも大体の時を同じくして作られていた。 けれども、どういった経緯で 同じデザインの品が作られるようになったのか、詳細はわかっていない。
大きさは、27mmx62mmx10mm。