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ランプワークのブローチ 1

チェコの北端にヤブロネツという町がある。
チェコはボヘミアングラスのようにガラス産業が有名だが、
ヤブロネツはガラス製のジュエリーの生産で
1920-40年代に一躍世界の注目をあびた土地だ。

第二次世界大戦がはじまって以降
すっかり生産力は衰えてしまったけれど、
上記の時代に作られたヤブロネツのジュエリーは
いまだにコレクターの間で人気がある。

今月ご紹介するブローチは、
まさに1930年前後に作られたヤブロネツ製のヴィンテージブローチで、
「ランプワーク」と呼ばれる、
バーナーでガラスを溶かして形を形成する手法で作られたものだ。

鮮やかな色とかわいらしいデザインに、
どんな風に使おうか想像がふくらむ。

ランプワークの鳥のジュエリーは、
ベネチアングラスの生産で知られる
イタリアのムラーノ島でも大体の時を同じくして作られていた。
けれども、どういった経緯で
同じデザインの品が作られるようになったのか、詳細はわかっていない。

大きさは、27mmx62mmx10mm。

 
2013-07-09-TUE

 
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