まだ、『どうぶつの森』の連載が定期的に
更新されていたときのお話です。
糸井重里から乗組員たちにメールが届きました。
「任天堂の岩田聡社長と『どうぶつの森』を作った人たちが
『ほぼ日』に来てくれるって。
せっかくだからみんなでいろいろ話を聞こうよ」
乗組員のみんなは大感激。
だっていま熱中しているゲームにまつわるいろいろな話を、
作った方々から生で聞けるんですもの。
そんなわけで、『どうぶつの森』をやっている乗組員も
やっていない乗組員もみなさんの話に耳を傾けたのでした。
でも、糸井重里にはもうひとつの思惑があったのです。
「俺の『にこにこり村』を、岩田さんたちに披露するぜ!」
岩田社長と開発者の方々の目に「にこにこり村」は
どんなふうに映ったのでしょうか。
あ、そうそう、このコンテンツは2部構成になっていて、
前半は岩田さんたちとのお話、後半は
『みんなで街へおいでよ どうぶつの森』に参加していた
乗組員たちによる座談会が掲載されております。
そちらもあわせてお楽しみください。
岩田 | そもそもこの場を設けたところから お話ししたほうがいいですよね? |
糸井 | そうですね。 |
岩田 | ここにいる『どうぶつの森』のプロデューサーの 江口さん、ディレクターの野上さんに 「糸井さんがすごく気に入ってくれてるんですよ」 って話したら、ふたりがすごく喜んだんです。 |
糸井 | あぁ、そうですか。 |
岩田 | でも、ふたりは「Wii版の『どうぶつの森』に関して 話すと反省することが多くて、どうしても 反省会みたいな感じになっちゃうんですよ」 なんて言うんです。 |
糸井 | うんうん、ゲームを作ったあとって そういうふうになりがちですよね。 |
江口 | そうなんです。 |
岩田 | 「でも、糸井さんは喜んでるよ。 じゃあ、直接会ってどこがよかったのか 聞こうか?」って話したわけです。 |
糸井 | なるほど。 |
岩田 | そもそもDS版の『おいでよ どうぶつの森』も 少しプレイされてましたよね? |
糸井 | いやぁ、十分と言えるくらい プレイしたんですよ。 |
岩田 | あのとき、「ほぼ日」の中である程度流行っていて、 糸井さんも楽しまれていたのは知っているんですが、 今回のWii版では糸井さんの プレイに対する温度が違うんですよ。 |
糸井 | そうですね。 Wii版は、情報が読み取りやすくて 鮮明でデカいじゃないですか。 大画面のテレビでプレイすると、映し出される映像を まるで浴びるかのごとく遊べるわけです。 そこがDS版との温度差の相違なんだと思います。 |
岩田 | じゃあテレビが昔の大きさだったら 違うのかもしれませんね。 |
糸井 | 違うでしょうね。 それでいて、 いっしょにプレイしている乗組員たちとの 画面から感じる親近感みたいなものが 生まれてきたのも大きいですね。 それこそ、同じ時期に同じ村で遊べるっていうのは みんなが集まる行きつけの飲み屋が 新しく1軒できたみたいなもんなんですよ。 |
岩田 | その飲み屋はよっぽど楽しいようですね。 昨年の年末、私が糸井さんの京都の家にお邪魔して 東京からお持ちいただいたWiiの接続を お手伝いしたんですが、 ネットにつながるようになったとき、 「じゃあ、みんなが遊べるように門を開けよう」って いきなり関所で門を開けましたからね。 |
糸井 | 開けました、開けました。 やっぱり飲み屋を開店させないとね(笑)。 |
岩田 | でも、最近、その糸井さんの村は 乗組員のみなさんから恐れられていると ウワサで聞きましたよ。 |
糸井 | (ニヤリ) |
(つづきます) |
僕、このゲームやってみて スゴイゲームだな、って思ったんですよ。 |
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それはどういうところから? | |
以前、「ほぼ日レコード」のページを ゲームっぽく見えるように作ったんですが、 いろいろなことを仕込むのってすごく大変なんですよ。 |
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会話の内容だったりとか。 | |
アイデアも量も。 | |
たしかにこのゲームは細かいことが いろいろと用意されてるもんね。 |
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それが365日、いつ遊んでも、 なにかしらのことが起こるじゃないですか。 しかもそれがすごく楽しめるようになってるし、 とにかくスゴイゲームですよ。 |
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でも、ゲームのすごさはわかってても レポートの投稿はしないんだ。 |
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‥‥!! | |
イタイところ突かれた。 | |
イタすぎ。 | |
うーん、乗り遅れた感がちょっとあって‥‥。 みんなが1日に2、3回更新するのが ふつうになってきちゃったときに ひさしぶりに更新するなら、よっぽどの 大ネタを披露しないとって 思うようになっちゃったんです。 |
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その気持ちはちょっとわかる。 | |
わかります、わかります。 | |
でも鳥井くんの村、門が開いてたことが 1、2回あったよね? |
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開けてはいたんです。 | |
だって遊びに行ったもん。 | |
それでも、僕、誰かにあげようと思ってたアイテムが 部屋の中にたくさん置いてるんですよ。 それこそ山下さんにウサギの服あげよう、とか。 |
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でも、いっこうに山下さんの村の門が開かない、と。 | |
しょうわ村に行けないわけです。 | |
私、多分1回も山下さんに会ってないかも。 | |
矛先が変わった(笑)。 僕、会ったの糸井さんだけだもの。 会社でプレイしている身としては、 遊べる時間イコールみなさんが会社にいる時間なので 誰もいない村に行くしかないんです。 で、たまたま誰かがいた村っていうのが 糸井さんの村だった。 |
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一同 | (笑)。 |
あれは本当に怖かった。 チャットの会話を入力するのもモタモタして 「待たせてる!」とか思っちゃうし。 で、釣りで社長の目の前で 巨大な魚影を逃したりしちゃったんですよね。 |
あははは。 私が糸井さんに会ったときも 急に「キミはもう寝ろ!」とか 言い出したりするし(笑)。 |
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菅野さん、何時頃やってたんですか? なんかすごい早い時間にやってましたよね? |
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夜、夜中、早朝と 時間があればいつでもって感じでやってたよ。 だから、すっごい睡眠不足だった。 だいたいテレビの前で寝てたもの。 |
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「寝落ち」だ。 | |
コントローラー握りしめて(笑)。 | |
けっきょく来客でいちばん多かったのは 糸井さんだったよね。 |
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うんうん。 すごい来てくれましたよね。 いつやってるんだろうって思いましたよ。 |
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あのメンバーの中でいちばんやってたよね。 |
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(つづきます) |
2009-04-10-FRI |
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