12種類の「海大臣」、こんな味が揃いました。

あらためて、今年の海苔を紹介します。
夏に6種類、冬に6種類、別々の海苔の販売を行ないます。
それぞれ5種類の焼海苔と、
1種類の味のり(しお)を用意しました。
「海大臣ふりかけ」も、
夏・冬、ともに販売を行ないますよ。


海大臣二〇二四 夏の販売

壱
この海苔、そのまま食べて
最初に感じるのは「淡さ」です。
香りよく、目が詰まり、小穴は少なめ。
やや厚めで、選定会では
「おだやか」という印象が多く聞かれました。
苦味もなく、ほどよい塩味で、バランス良し。
「海大臣」としてのファーストインパクトは
さほど強いほうではありませんが、
シャクシャクとした噛みごたえのあと、
繊維がほどけるように溶け、
口にひろがっていくなかで、
あとからあとからうまみが出てくるのは
「さすが海大臣!」と思っていただけるはずです。
そして本領を発揮するのは、ごはんと合わせたとき。
単品では「おだやか」だった個性が、
「ごはんといっしょに食べたら、点数が上がっちゃったよ」
「シャリとワサビだけで、こんなに美味しくなるなんて!」
と、さらなる高評価に。
そして食べ切ったあと、最後に残るのは海のミネラル感。
福岡産、秋芽の一番摘み。夏の販売だけの限定品です。

壱

弐
「なんていう香ばしさ!」
そう、この海苔のいちばんの特徴は、
その香ばしさにあります。
焼き立てをパックしてお届けする「海大臣」ですが、
その「焼き感」が
口の中でも長く残るという個性があるんです。
ある選定委員いわく「おいしいごはんのおこげみたい」。
やわらかくて、しなやかな海苔ですが、
パリッと感もあって、ほんのわずかな苦味が、
たっぷりのうまみのなかで
いいアクセントになっています。
もちろんこの香ばしさは
ごはんといっしょに食べても失われません。
選定会で、単品で食べたときの印象よりも
すめしと合わせたときの印象のほうが
評価がぐんと上がったタイプの海苔でしたよ。
佐賀産、秋芽の一番摘み。
この海苔もまた、夏の販売の限定品です。

弐

参
この海苔に出合って
「あの海大臣が戻ってきた!」と感じた
選定会参加者の、なんと多かったことか。
‥‥といっても、
格別に何かが飛び抜けた個性の海苔、
というわけではないのです。
香りがよく、甘みを感じ、くせがない上品さ。
うまみたっぷりで、
塩分はまろやか、ミネラル感が豊富。
サクッとした食感の中厚口で、
口にいれると甘さからスタートし、すぐ溶けて、
雑味のないまま、甘さの余韻を残して消えてゆく──
と、「海大臣」の「いいところ」を
バランス良く持っている海苔なんです。
特筆すべきはその後味で、
「ずっと甘さが口に残る」というのが
選定会での一致した感想でした。
福岡産、秋芽の一番摘み、夏限定。
まずはそのままどうぞ。

参

肆
「はじめっから、これだけでうまい」
と、ある選定委員。
ひとことで印象を言うと「スッキリ」、
そしてパリッ、カリッとした
「炸裂感」と言ってもいいくらいの
しっかりめの食感があります。
口に入れてすぐに感じる強いうまみ。
食べ終わったあとは、
それが口の中で甘みとなって残ります。
中厚口で、程よい塩分と焼いた風味のおかげか、
おせんべいや焼き魚に通じる味わいも。
最初から感じる磯の香りは、
噛んでいるなかでも失われず、
むしろ、より味となって立ち上がってくる印象です。
もちろんごはんに合わせても
「やっぱりうまい」ですよ。
福岡産、秋芽の一番摘み、夏限定です。

肆

伍
色の浅さからくる印象とはことなり、
今回の「海大臣」のなかでは、
いちばん個性的と言える海苔かもしれません。
口に入れてまず感じるのは
強めの塩味と、磯の香り。
この個性を生かすには、どんな食べ方がいいだろう、
おやつのように食べるのがいいのか、
それとも料理と合わせるべきか‥‥、
と選定会で考えていると、飯島奈美さんがひとこと
「パスタなどのトッピングに使うと良いのでは?」。
なるほど、たしかに、この強さは
単品よりも料理の「相方」として
自由な使い方をすることで、より個性を発揮するのかも。
選定会では、すめしと合わせたところ、たいへん好印象。
「そのまま食べるより、点が上がったなぁ」
という声がありました。
福岡産、冷凍網の一番摘み、夏限定です。

伍

しお 夏
「海大臣」の「しお」は贅沢です。
なにしろベースになっている海苔は、
今季の「海大臣」として
最後まで候補に上がった海苔なんです。
この海苔は佐賀産、冷凍網の一番摘み。
やわらかさと甘み、
ちょっとわかめを思わせる風味、
噛むうちにでてくるうまみ。
まろやかなおいしさがありつつも、
ほかの海苔にくらべて
ほんのちょっとだけ薄味な印象がありました。
そんな「海大臣」候補の海苔に、
アミノ酸加工をしていない天然塩と、
植物油のみを使用して、味のりに。
一般的な(甘さのある)「味つけ海苔」とは違い、
スッキリとした、海苔本来のうまみをいかした味。
アミノ酸加工をしていない天然塩と、
植物油のみを使用しています。
そのままおやつにも、おつまみにもなりますし、
たとえばサラダにトッピングしたり、
パスタやサンドイッチの具材としても重宝します。
あたたかいごはんをのせて手巻きにしても、
「しお」ならではの風味がたのしめますよ。

しお 夏

冬の販売

陸
「これはまさしく『海大臣』ですね!」
と、選定会でのうれしい一言。
甘みがあり、ミネラル感が強め、
シャクシャクとした歯ごたえがあって、
海藻を食べているときのような海の香りが
口の中にひろがるという、
「海大臣」らしい個性をぜんぶ持っている海苔です。
小穴の多さは「おいしい証拠」。
元気な芽が長く伸び切らないうちに
おいしいときに刈り取り、
さらにこまかくミンチにするため、
板状にするときに多少流れ落ち、
さらに乾燥したときに引っ張られてできるもの。
一般的な海苔にくらべ、
ロスの多いつくり方なのですけれど、
そのぶん味はくっきりとおいしくなるんです。
そのまま食べてよし、料理に使ってもよし。
まずは何もつけずにどうぞ。
そしておにぎりや、ちょっとおしょうゆをつけて
炊き立てのごはんを巻いて‥‥など、
シンプルな調理でお召し上がりください。
福岡産、秋芽の一番摘み、冬限定です。

陸

漆
いいオリーブオイルに
フレッシュな苦味があるように、
この海苔も「いい苦味」が
味に奥行きを与えています。
その苦味は、この海苔がもともと持っているものと、
焼いたことによる焦げ感が合体したもの。
といっても「クセがある」わけではなく、
シャリッとした食感と新鮮な磯の香り、
海藻を感じるうまみ、口どけの良さに
苦味という個性が加わった印象です。
この個性をいかす食べ方は
「やっぱりごはんですよね」と選定会で一致。
おにぎりやすめしにもよく合いますし、
飯島さんいわく
「干物をおかずにした和定食に添えたら、
味がうんとひろがりそう」。
ぜひ、おためしくださいね。
佐賀産、秋芽の一番摘み、冬限定です。

漆

捌
「海苔が海の草だということを
しみじみ感じる自然な味だね」
とは、選定会での一言。
厚めでパリッと感がありますが、
すぐに噛み切ることができ、
口の中でシャクシャクと溶けていきます。
(この口どけ具合が、ごはんとよく合うんです。)
塩分は控えめですけれど、うまみがいっぱいで、
おだやかでやさしい印象が残ります。
色つやで選ぶことはしない「海大臣」ですけれど、
この海苔は見た目も良し、ですから、
「ぜひ食べてみて?」と親しい人にさしあげるのにも
ぴったりかもしれません。
佐賀産、秋芽の一番摘み、冬限定です。

捌

玖
ふんわりと口の中で溶けていき、
甘みのあとからうまみがやってきます。
塩味はうすめで、今季の「海大臣」のなかでは
淡い印象の海苔ですけれど、
香りよく、しっかりと海藻の味がひろがり、
ごはんとの相性がとてもいい。
食卓でオールマイティに活躍する
「ふだんづかいの海苔」と言えます。
おむすびだったら、巻いてすぐ食べて
“パリッと感”をたのしむのもいいですし、
海苔で包んだものをお弁当にして
しっとりしたところをいただいても。
たくあんやきゅうりなどの細巻き、
わさびをきかせての手巻きずしなら、
海苔の味が具材やすめしを引き立たせます。
佐賀産、秋芽の一番摘みです。

玖

拾
カリッとした炸裂感、歯切れよく、
サクサクと続く歯ごたえ。
鼻に抜けるような海の香り、そして
はっきりとした塩気と、ほどよい甘さ、
その奥にかくれた野菜を思わせるほんのりとした苦味。
おいしい香ばしさのあるさっぱり味の海苔です。
飛び抜けて何かが個性的というわけではないのに、
バランスがよくて、ついつい「もう一枚」と、
おやつみたいにパクパク食べちゃいそうな味なんです。
もちろん料理にも。
「手巻きずしに最高では?」という意見が
選定会で幾人かから出ましたよ。
福岡産、秋芽の一番摘みです。

拾

しお 冬
しっかりとしていながら、
ごはんに合わせるとふわりと溶ける食感、
そしてさっぱりとした味。
佐賀の冷凍網の一番摘みである
おだやかな個性の海苔を、
植物油と自然塩(アミノ酸加工はしていません)で
味つけ加工して「しお」海苔をつくりました。
「海大臣」の「しお」は、
砂糖やうま味調味料を使いませんから、
すっきりとしていて、あとを引く味。
まずは、そのまま、おつまみやおやつとしてどうぞ。
塩分を控えめにつくったスパゲッティにかけるなど、
料理の食材として使うのも、おすすめですよ。

しお 冬


海大臣 二〇二四夏販売
5,500(税込)

壱・弐・参・肆・伍
原材料名:乾海苔(国産)
内容量:30枚
賞味期限:2025年7月
保存方法:直射日光・高温多湿はお避け下さい。

海大臣 二〇二四夏販売
5,500(税込)

しお 夏
原材料名:乾海苔(国産)、植物油、食塩
内容量:30枚
賞味期限:2025年7月
保存方法:直射日光・高温多湿はお避け下さい。