『大合奏!バンドブラザーズ』に注目!

 

さあ、みなさん、いらっしゃいませ。
ニンテンドーDS用ソフト、
『大合奏!バンドブラザーズ』の魅力を
どこよりもダイレクトにお伝えいたします。
さて、みなさん。
第1の動画『メリッサ』
第2の動画『ジングルベル』
ご覧になりましたか?

本日は、これらに続く
第3の動画をお届けします。
そうですそうです、そうなのです。
百聞は一見にしかず!
その3!

というわけです。今度の映像も、
またおかしなことになってるようですよ。
あいかわらず素人っぽい仕上がりで恐縮ですが、
どうか笑ってお許しくださいませ。
それではさっそくご覧ください!

oshougatu.html
*動画の配信は終了いたしました。

や、や、や、そうきたか!
ていうか、そんなことできるのか!
「♪んーーんんーーんーー」と歌った
適当な鼻歌が見事な演奏曲に!
まあ、ちょっとおかしな譜割りで
入力されてしまったようで、
演奏自体はバラバラになってしまってましたが、
逆にリアリティーがありましたよ。
ちゃんとやればちゃんと入りますので
どうぞご安心ください。
ってことは、自分のオリジナルの曲なんかも
鼻歌で入力できちゃうんですねえ。

さて、この、じつにユニークな
『大合奏!バンドブラザーズ』ですが、
このソフトが世に出る経緯も、
なかなかユニークだったようです。
『バンブラ』の開発秘話を
今回からミニ連載としてお届けいたしますよー。
あ、ちなみに、『バンブラ』というのは
『大合奏!バンドブラザーズ』の略称です。
任天堂の方がおっしゃってましたので、
オフィシャルな愛称と考えて
いいのではないでしょうか。
それでは、『バンブラ』の開発秘話をどうぞ!


涙のバンブラ開発物語〜プレゼン編〜

ディレクター    西田 勝さん
アートディレクター 北村典子さん


西田 ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
このゲームの企画は、じつは、
ゲームボーイカラーのときから動いてたんです。
当時、スタッフのひとりが、企画のネタとして、
「音源チップ」というものを発見して、
これをもとに、なにか、
「音に関する遊び」ができないかな、
と考えていたんです。
具体的には、音源チップをソフト側、
つまりカートリッジのなかに入れて、
それでゲームにならないか、と。
それが企画のはじまりでした。
そのときは、いまのかたちとはぜんぜん違って、
どちらかといえばダンスゲームだった(笑)。
北村 ちょうどそのとき、アーケードで
ダンスゲームがすごく流行ってた時期で。
ちょっとここは流行りモノを
いっちょういこうか! って感じで、
つくりはじめたんですけど、
やっぱりもともとダンスに
興味があったわけではなかったので、
うまくいくはずもなくすぐ挫折して‥‥。
西田 社長の岩田(聡)に言わせると、
「いちばんやっちゃいけないパターンだ」
ということで(笑)。
それで、浮かんできたテーマが
「合奏する」ということだったんです。
私自身は、音楽経験はないんですけど、
任天堂には吹奏楽部という
ものがありまして、それを見ていると、
演奏している人がすごく楽しそうなんですよ。
じゃあ、合奏をかたちにしてみよう、
というので、とりあえず、
ベースとドラムとギター、キーボード。
その4つの楽器でセッションできるものを
つくってみたんです。
北村 そこではじめて、
社内でプレゼンをしてみたんですけど、
ちょっと、インチキをして(笑)。
というのは、立って演奏するだけだと、
たのしそうに見えないかなと思って、
みんなで、派手なかぶりモノをして、
カツラとかも紙でつくって、
衣装をそろえて、セッションしたんです。
そしたら、それが妙にウケて(笑)。
西田 いまでこそ笑い話ですけど、
ゲームのたのしさとは違うところで
アピールしたわけです。
ところがそれがウケたものですから、
それ以降、いろんなプレゼンで、
おかしな格好をして演奏して(笑)。
北村 つぎのプレゼンでは、
紙でギターをつくったりして。
ムリヤリ踊りながらやってみたり。
西田 そういうふうにしていったら、
「おもしろそうだ」という評価が
内部でも定着しまして(笑)。
ま、あっという間に企画だけは、
通ってしまったんです。
ほかにも、うちの部署からは、
いくつか企画を出してたんですが、
けっきょくこれが最後まで残った。
で、正式にチームが組まれまして、
つくっていったんですが、そのころには、
ゲームボーイアドバンスの開発が
進んでいましたので、
ゲームボーイアドバンス用ソフトとして
開発することになったんです。
これも、いまだから言えることですけど、
当初はゲームボーイアドバンスの
発売と同時に売り出すソフトとして
つくっていたんです(笑)。
北村 で、そのころ、最後のプレゼンというか、
最大のプレゼンというか、
当時社長だった山内(現:相談役)のまえで、
全員で合奏してみせるという機会があって‥‥。
西田 全員、もう、ガッチガチに緊張してて(笑)!
ぼくだけは演奏はしなかったんで
平気だったんですが、みんな、
えらい表情で演奏してた(笑)。
北村 でも、よかったんですよね、結果は(笑)。
西田 とにかく、ことごとくプレゼンが
成功するソフトだったんですよ(笑)。
それで、山内(前)社長から、
「東京ゲームショウに出しなさい」
と言われたものですから、
慌てて、1ヵ月くらいかけて準備して。
まあ、大きなブースをつくってもらって
評判にもなったんですが‥‥。
北村 そこから、企画が止まっちゃうんです。

「プレゼンに強い」という利点を活かし、
順風満帆な『バンブラ』だったが、
なぜか企画はストップしてしまう‥‥。
次回「苦悩編」に続きます!


※感想メールはこちらへどうぞ

◆『大合奏! バンドブラザーズ』公式HP
◆ニンテンドーDSキャンペーンサイト
◆任天堂ホームページ
2004-12-24-FRI