気仙沼のほぼ日便り

とある仕事のロケハンがてら、
大谷海岸に行ってきました。
大谷海岸は、
気仙沼の駅からBRTのバスで30分くらい、
自家用車だと20分くらいで到着します。

旧大谷海岸駅は「日本一海水浴場に近い駅」として、
夏には多くの海水浴客が訪れていました。
震災後は遊泳禁止になっていますが、
海の美しさは変わらずでした。

普段海は身近にあるものですが、
気仙沼の中心地に近い海は
いかにも「漁港」という感じなので、
こういう砂浜の海岸に来る機会は
あまりありません。
それに、大谷海岸も、
大きな津波被害を受けた場所だったので、
これまで、なんとなく立ち寄ろうと
思えなかったところもありました。
でも、いざ砂浜に降りたら、
被災材も取り除かれ、
清掃も行き届いていました。
今までの心配も吹き飛んで、
こんなに良いところなのに、
なんで今まで来るのを躊躇してたのかと
思うほどでした。

震災前よりも砂浜は
だいぶ小さくなってしまったらしいのですが、
それでも、砂を踏みしめながら歩くのは、
気持ちがよくて、楽しくて、
貝殻さがしにも没頭してしまいました。

その後、近くの大谷漁港や岩井崎にも行きました。
ここも景色がきれいです。
でも、海沿いの土地には何もなくなっていて、
普段こんなに静かできれいなのにと、
海を見るたび思います。

大谷海岸では、砂浜で潮風に当たりながら、
海の景色を楽しむことができます。
(近くのはまなす海洋館のランチも良いですよ。)
ぜひ観光で訪れてみてください。
あ、最後にお伝えしておきたいのが、
この500円のイクラ弁当と、アワビ弁当!
これは、道の駅 大谷海岸で販売しています。
大谷海岸のやじろべえというお店の
ものだそうですが、
お得感たっぷりのお弁当です。
お弁当を買って
浜辺で食べるのもいいなぁと思います。
ただしそれは、もう少し
暖かくなってからがおすすめです。

現在は冬期で作業をお休みしていますが、
ツリーハウスの制作メンバーが、
毎日のように徳仙丈に通っていた頃、
ちょくちょくお世話になったのが、
イタリアンレストラン「ロカーレ」と、
そのマスターです。

以前「エースポート」という名前で、
港の方にあったお店は、
津波で店舗を流失しました。
2012年の冬、マスターは自らチェーンソーを持ち、
前よりは山に近い場所で、
セルフビルドのログハウスのお店作りを
始めたのだそうです。

そんなマスターは、
ログハウス制作で培った
みごとなチェーンソーさばきで
ツリーハウス制作も手伝ってくれました

でも本業は料理人なので、
マスターの作る料理もおいしいです。
パスタ、ピザもいいですが、
私のおすすめはラザニアです!
なぜか昔から、私にとってラザニアは
「あこがれの食べ物」で、
ロカーレのラザニアも、やはり
「あこがれの味」がしました。
気仙沼でもおいしいラザニアが食べられるのは、
ありがたいなぁと思います。

ああ、でもラザニアの写真がありません。
たぶん写真を撮るのを待てずに
食べちゃったんだと思います。
この、2枚目の写真はモッツァレラの
クロスティー二です。これもおいしいです。
ほか、前菜盛り合わせが
いつも野菜たっぷりなのもうれしいです。
気仙沼では、魚メインのお店が多いので、
野菜のメニューは貴重なんですよね。

いろいろ思い出したらお腹がすいてきました。
ツリーハウスの制作はすこしお休みしてますが、
ロカーレはいつでも行けますので、おすすめです。

私が体感的に一年で最も寒い、
と思っている2月が近づいてきました。
去年の2月、といえば、
2月22日の「猫の日」
のことを思い出します。

この日のほぼ日は、
ネコのコンテンツでネコだらけ
そのうちの一つとして、
私はさんと
通称「ネコの島」と呼ばれる
石巻の田代島からテキスト中継を
行ったのでした。

あれから、また石巻に行く機会も増えて、
田代島のネコたちはどうしているかなと
思っていたら、
「最近田代島に行ったよー」
という大学時代の先輩が
写真を見せてくれました。

あの時のネコかも!
と思うような写真がいっぱいで、
懐かしい気持ちになりました。
変わらず、集団行動しているのが
かわいいです。

でも、実は私は
動物に触るのが苦手なので、
自分で飼いたいとか、
愛でたいとは思わないのですが、
動物は動物で、
それぞれ幸せになってほしいなと
願っています。

今年のネコの日は何かあるんでしょうか?
ちょっと楽しみです。

去る、1月23日(木)に行われた
うまけりゃうれるべ市。
「うまけりゃうれるべ家族」は
ご覧いただけましたでしょうか?
おなじみ、カロリーメイツが、
さんをお父さん役にむかえ、
山下家として登場しました。

私は、その山下家のお茶の間に流れる
うれるべTVの中の人‥‥
ということになってます。
とっても緊張しましたが、
今回は私も食べる役をもらえたので、
ラッキーでした。
ちなみに私が食べたのは、
炭火焼牡蠣オリーブオイル漬け」と
「牡蠣とスープ」と
ふかひれ小籠包」です。
全体的に熱々でボリューム満点で、
大満足の試食でした。
おいしかったです。
食べられたこともうれしかったのですが、
やっぱり一番うれしかったのは、
「おいしいから売れた」
ってことですよね。

私が作ったわけではないのですが、
気仙沼のおいしいものが、
どんどん買ってもらえて、
なんだかもうそれだけで、
やったぞー!
という気持ちになりました。
気仙沼のものが売れると、
素直に嬉しいです。
また次も、うまけりゃうれるべ市。を
どうぞよろしくおねがいします。

先日、石巻に行ってきました。
石巻には用事があって、
最近わりと足を運んでいます。
ちなみに、気仙沼から石巻までは、
車で2時間くらいです。
公共交通でも行く事ができますが、
車の方が時間も短くスムーズです。

石巻の知人が口をそろえて
「ぜひ一度行ってみて! 」
と言う場所がありまして、
今回はそちらにお邪魔してきました。
それが「cafeはまぐり堂」です。
場所は牡鹿半島の
蛤浜というところにあります。
築100年になる古民家を改修したカフェで、
お店からの眺めもよく、
ゆっくりご飯をたべたり
お茶を飲んだりできます。
ですが、この日は別の用件もあり、
ランチメニューは試せず‥‥。

「鹿カレーセット」
「浜のクリームシチュー(サラダ パン付き)」

‥‥次はぜったい食べたいです。

その後、スケートパークのOneparkにも
立ち寄らせていただきました。
ここは水産加工の冷凍庫だったところを
改装し、期間限定で借りているそうです。
スケボーを練習しているこどもたちが、
すごく楽しそうで、
こういう場所が気仙沼にも
あるといいなぁと思いました。
ひろびろとした空間があるので、
音楽ライブの会場にもなるのだとか。
ほかにもいろんな使い方をされそうです。

また近いうちに石巻には行くので、
街の様子や、新しく出来た場所を見たいと思います。

外に出ると顔に刺さるような
冷たい風を感じたり、
家の中でも息が白かったりと、
年が明けてから、
本格的に寒くなってきました。

つい、外に出るのがおっくうになりますが、
それでも、日のでているうちは
暖かく感じます。
最近外に出て気づいた事と言えば、
街の中で建設中の建物を、
たくさん見かけるようになったことです。

魚市場の隣にあった「海の市」も
建て直し中です。
ここは複数の店舗が入った
観光客向けの複合施設で、
震災前に、私も一度訪れた事がありました。
海の市には
「リアスシャークミュージアム」という
めずらしいサメの博物館もありました。
それも復活するのでしょうか。
海の市がオープンしたら
また行ってみたいです。

そのほかにも、
ホテルや、工場など、
海に近い地域でも、
建物の再建が始まっていました。
もちろん、海の近くの
津波で被災した土地は、建設にあたって
基礎撤去、区画整理、盛り土など、
普通の建設現場よりもやる事が多いです。
海側の土地が今後どうなっていくのか、
詳しく知らないのですが、
景色が解体現場から建設現場に
変わってきたんだなというのが
印象に残りました。
新しいお店のオープンも相次いでいまして、
気仙沼のほぼ日でも少し紹介しています。

今までの、気仙沼の街の様子は
2013年10月の気仙沼
2013年2月の気仙沼ー階上、岩井崎編ー
2013年2月の気仙沼ー鹿折、南町、南気仙沼編ー
地盤沈下と冠水。(2011年11月)
などで、一部見られますので
良かったらご覧ください。

年末掃除もおわり、
無事、お正月の飾りをならべました。

このお正月のポスターは
さんま祭実行委員長のマツイさんから。
鏡餅は、武山米店さんから、
いただきました。

でも、マツイさん、
いただいたポスター、
「気仙沼 ほぼ日」になってました。
もしかして、
「気仙沼のほぼ日」も、
「ほぼ日」も両方、
っていう事だったのでしょうか?

ためしに「の」を
自分で作ってみたら、
ちょうどぴったりはまりました。
勝手に足してすみません。

今年は100のツリーハウスプロジェクト
始まったり、
気仙沼ニッティングの編み手さんが増えたり、
気仙沼のほぼ日の事務所で、
さまざまな出来事を目撃できました。

来年も良い年になりますようにー。

気仙沼では、今お店がどんどん建っています。
移転したところもあれば、
新しくオープンしたところもあるんです。

気になるスポットへ
独断と偏見による★をつける
サユミシュラン」調査に行ってきましたので、
報告したいと思います。

・気仙沼市赤岩 虹の森焼菓子店
ベーグルやコッペパン、
クッキー、シフォンケーキなどを販売する
今年オープンしたばかりのお店です。
※写真1,2枚目です。
2階には、カフェスペースもあり、
コーヒーや自家製ジンジャーエールが頂けます。
「気仙沼」の焼き印が入った
さんまのベーグルもあります。
ベーグルは120円〜、パン70円〜という驚きの価格。
会計時、思った以上に安くて
「間違ってませんか!?」と言ったことがあります。
種類も豊富で、どれも美味しい!
いろいろ同時に買って食べ比べもいいですね。
定休日は月曜日と火曜日。
営業時間は10時〜18時とのこと。
<全種類制覇してみたい度★★★★★>

・気仙沼市台 YASSE COFFE
気仙沼の山と田んぼに囲まれたロケーションにある
喫茶店です。※写真3,4,5枚目です。
こちらも、今年オープンしたばかり。
季節ごとに移り変わる景色を眺めながら、
美味しいコーヒーをいただけます。
ケーキや軽食もありますよ。
この写真は、まだ田んぼが青々と
している頃に撮影しました。
モーニングもありますので、
朝に立ち寄ってから出勤する方もいそうですね。
定休日は毎週水曜日と第3木曜日。
営業時間は7:00~19:00 とのこと。
<田園の美しさを満喫できる度★★★★★>

・気仙沼市港町 K-Port
イベントスペースとしても活用できる
K-Portは、俳優の渡辺謙さんが
気仙沼の仲間たちと作られたカフェです。
※写真6,7枚目です。
建築家の伊東豊雄さんが設計を担当した外観は
「芝居小屋」をイメージして作られたそうです。
完成したばかりですが、舞台として、
また、交流の場としていろんな使い方をされそうです。
カフェ営業時はコーヒーや、
ピザを頂くことができますよ。
年中無休で営業時間は9:00〜18:00です。
<港に待望のカフェができて嬉しい度★★★★★>

いかがでしょうか?
オープンするお店が増えてきて、
サユミシュランも忙しいです。
嬉しい悲鳴ですね。
今回紹介したところはどこも、
ゆっくりお茶を飲む事ができます。
観光の合間、お仕事の合間に
ぜひお立ち寄りくださいね〜。

唐突な告白になりますが、
私はりんごがとても好きです!
できれば毎食かぶりつきたいというほど!

ある時、いつもいろいろお世話になってる
「ふじのさん※」も大のりんご好きと知り、
ある時から、私たちは、
りんごにときめき、りんごを追い求める活動に
邁進してきました。
※ふじのさんは、港のスズメさん便り
投稿者でもありまして、
これまでも一緒にお出かけしたり
山に登ったり
仲良くさせていただいています。

そんな中出会ったのが
岩手県奥州市にあるカフェ、
ミズサキノートさんでした。
以前も少し紹介したことがあるんですが、
こちらで「りんごのおまつり」という、
絶対に見逃せないイベントが
開催されると聞きつけて、
我々は勢い勇んで行ってきました。

後日、ふじのさんから
熱いレポートが届きましたので、
掲載したいと思います。
気仙沼のほぼ日ではめずらしく、
海っぽさはありませんが、
たまにはこういうのもいいですよね〜。
それではどうぞ!

ーーーーー
こんにちは。
(自称!)りんごマニアのふじのです。

このイベントを初めて知った時から、
絶対に行くんだ!!
と心に誓っていた「りんごのおまつり」に、
先日、サユミちゃんと共に行ってきました。

「りんごのおまつり」は今年で4回目。
場所は、岩手県奥州市にある
カフェ・ミズサキノートさんです。
一番上の写真は店主の及川さん。

このおまつりは、
りんご愛にあふれた及川さんが
長年あたため、育ててきた企画です。
りんごをモチーフにした
ハンドメイドの作品を販売していますが、
及川さんが県内外の作家さんに声をかけたり、
公募するなどして、
徐々に増やしてきたそうです。
11月下旬の、
りんごの収穫時期にあわせて開催しているので
りんごに感謝する”収穫祭”にも近いかもしれません。
今では開店前に行列ができるほど
人気のおまつりです。

わたしたちは2日目の午後にお邪魔したのですが、
初日の様子をブログで見ていたため、
気持ちが高まりすぎて、
道案内ののぼりを見つけた時点で
大はしゃぎしていました。

はやる気持ちを抑えて店内に入ると、
ピアスやブローチなどのアクセサリー、
カードホルダーやぽち袋などの小物、
ストールやクリスマスリースなど
様々なりんごアイテムが
所せましと並んでいました。
ですが、この時点でもかなり品薄状態だったのです!

雑貨や小物のほかにも、
りんごを使ったお菓子やジャム、
定番のりんごジュース、
りんごの直売もやっていました。
イベントだけの数量限定ランチプレートもあり、
ぎりぎり間に合いました。
(カフェオレパン、もういっこ食べたかったなぁ!)

イベントの詳細は、
はしゃぎすぎて写真が少ない私より、
ミズサキノートさんのブログが分かりやすいので
ご興味のある方はぜひのぞいてみてくださいね。

帰り道、実はすごく楽しみにしていた、
りんごのお菓子袋が売り切れていた悔しさを語り合い、
「来年は初日に来よう!」と
ふたりで決意を新たにしたのでした。

ちなみに、普段のミズサキノートさんは、
木金土のみ営業しているカフェなのですが、
ご家族が営むりんご農園が隣接しているので
たとえば夕陽に染まるりんごを眺めながら
至福の時間を過ごすことができます。
大好きなりんごの成長を眺めるためにも
定期的に通ってしまいそうです。

(ふじの)
ーーーーー
は〜いいですねぇ。また行きたいです!

観光にいらっしゃる方、
「気仙沼で海産物を食べる」だけで
帰っちゃうのはもったいないです。
ちょっと足を伸ばせば、
いろんな楽しみかたがあります。
岩手と宮城の県境にある
気仙沼は、2つの県をまるっと楽しむことだって、
できちゃうんですよ!

気仙沼もあっという間に
冬になってしまいました。
たしかさんま寄席のあたりから
コタツを使い始めたので、
「寒い」と言い始めたのも
だいぶ前のような気がします。

最近では、私もたびたび、
東北ツリーハウス観光協会の仕事を
手伝っています。
いま、気仙沼のほぼ日の事務所を、
気仙沼ニッティングと、
東北ツリーハウス観光協会が
一緒につかっているのですが、
さっきまで、編み物をする奥様方が、
ご近所トラブルをおもしろおかしく
話していた事務所で、
いまは、木屑まみれになった男達が、
山で流れ星を見てさー、
なんて会話をしたり。
事務所のホワイトボードにも、
編み物の記号と、
ツリーハウスの予定表が混在したり。
そのミックス感が面白いです。

ツリーハウスの制作は、
冬の季節はいったん
お休みになります。

制作はできませんが、
その分、春からの活動を考えたり、
仲間を増やしていったり、
冬の間にできる活動を着々と
進めていきたいと思っています。