この掲載も50回を迎えました。
最終回は2012年5月22日に開業を控え、
東京スカイツリー関係者からの一言で締めます。
●世界中の人が一度はのぼってみたい
と思うタワーを完成させたいと考えてきました。
東京スカイツリーは、
永久に東京のランドマークとして
生き続けてほしいです。
(統括 亀井忠夫)
●計画当初からのミッションである
「時空を超えたランドスケープ」の実現が
もうすぐです。
(プロジェクトマネージャー 山本秀樹)
●日本が誇る世界一の自立式電波塔がもうすぐ完成です。
最高の技術から生まれた
最高の眺望・最高の感動をぜひ体験してください。
(監理 山崎淳)
●仕事の緊張感は完成間際のいまも変わりません。
その日その日で全力をつくすのみです。
「完成だ!」という喜びと、
「完成しちゃうのか」という一抹のさみしさ。
(設計 土屋哲夫)
●東京タワーが50歳の誕生日を迎えた年に
テレビなどで見た誕生日を祝う方たちの
笑顔がずっと頭の隅から離れません。
スカイツリーは50年後も、100年後も
笑顔で祝福されるようなモノづくりを
志しました。
(構造技術室 加賀美 安男)
●「積み上げられた40万」、
これは設計監理の最終的な実働人・日です。
デザイン提案から行政手続き、
設計図書の作成や現場の品質監理まで、
巨大プロジェクトに必要不可欠な
知的存在を示す「影の数値」です。
(設計技術 早川 文雄)
●スカイツリーのライティングは最後に完成
します。昼間の姿は馴染んできましたが、
夜の姿はこれからです。
夜の姿の完成に向け、ラストスパートです!
(照明設計 篠原 奈緒子)
現在、東京スカイツリーでは、
各種の検査が行われているところです。
施工者の目、監理者(設計者)の目、
役所の目、施主の目で、
設計図通りにできているかを
それぞれの立場から検査していきます。
検査において修正が必要な個所が出れば、
それを直していきます。
そうやってすべてのチェックをクリアしたのち、
お施主様へ「引き渡し」となります。
いわば、最後の総決算中なのです。
東京スカイツリーには、
設計だけでも最盛期には100人もの人間が
かかわりました。
事業者側、施工者側もいれると
このプロジェクトに携わった人数は膨大です。
今回、ご紹介できたメッセージは、
そのほんの一握りでしかありません。
ですが「ものづくり」にかける想いは
皆同じく熱く、強いものです。
皆様に見守っていただきながら
成長してきた東京スカイツリーは
暖かくなった頃、5月22日に開業します。
工事が完成し、オープンした後も
建築は生き続けていきます。
むしろ、建築が使われはじめ、
人や地域、社会や時代とどのように
関係を創り出していくのか大きな成長期です。
そして、この成長には皆様の力が欠かせません。
皆様、ぜひ一度訪れてみてください。
これにて「うんちく50」は終了です。
長らくのお付き合い、ありがとうございました。
▲東京スカイツリーのライトアップ。
|